高齢化の進む日本では、ますます将来の年金や定年後の再雇用への不安が広がっています。老後生活への心配が増す中、その解決策の1つとして預金や保険、キャッシング(カードローン)などとともに「リバースモーゲージ」というシステムが、少しずつ注目され始めています。 リバースモーゲージとは「持ち家のある高齢者が、その家を担保に老後の生活費などを一時金または年金形式で借りられる貸付制度」のこと。リバースとは「逆」、モーゲージとは「抵当」を意味する英語です。一般に自治体が運営していたり、銀行などが金融商品として扱っています。 まだまだ普及しているとはいえないこのシステム、果たしてどのようなメリットや問題点があるのでしょうか。 通常、銀行が個人に融資を行なう場合、貸倒れを防ぐため不動産などの抵当を供することが求められます。もしも返済不能になったときに、その不動産を競売にかけて売却金額を融資残高に充当するためで