著作権保護期間の延長問題を考える国民会議に関連してbewaadさんの理解するところの これまでの論旨を簡単に振り返れば次のとおりです。 著作権保護期間延長を巡る賛否は、延長による著作のインセンティヴ強化を重く見るか、他者の著作の阻害を重く見るかの違いに由来する。両者は一見両立できそうであるにもかかわらず、対立が解消される気配がないのは、賛成派がこだわっているのが、他の財や他国の法制との違いからくる、自らの労働が正当に評価されていないとの被差別感ゆえだからであり、反対派がこだわっているのが、知的財産のアーキテクチャからすれば著作権は例外的な存在との理解があるゆえだからである。 この対立は「逆に考える」ことで止揚可能なのではないか。というわけで、さっそく逆に考えてみます。 ――は当たっているような気がしたので、そのあたりをベースにして以下のようなことを考えてみた。 50年以上の著作(財産)権を