第7回 小泉批判を封じる「空気」が支配する暗い世相 ~大方のメディアから締め出された政権・政策批判~ 経済アナリスト 森永 卓郎氏 2005年11月22日 大正デモクラシーの終焉にも似た現在の世相 前回まで3回にわたり、今後の日本に予想される「増税」「インフレ」「戦争」という3つのリスクとそのシナリオを紹介してきた。 一般の国民にとって先行きが思いやられるシナリオばかりだが、どれも十分に実現の可能性が高い。 だが、それでも私たちは生きていかなければならない。では、まもなくやってくるであろう暗い時代に、私たちはどうやって正気を保ち、幸福に生きていけばよいのだろうか。 昭和10年代後半の、あの暗かったはずの時代でさえ、庶民はたくましく、それなりに幸せに生きてきたのである。その秘訣がわかれば、私たちも安心して生きていくことができるはずだ。 体制に順応するのも、食べていくため