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ブックマーク / nix-in-desertis.blog.jp (4)

  • nix in desertis:2023受験世界史悪問・難問・奇問集 その1(慶應大)

    今年も無事に公開に至ることができた。3巻が好評発売中なので,過去の年度,特に早慶・国公立以外を見たい方はぜひお買い求めください(初手宣伝)。 <収録の基準と分類> 基準は例年と同じである。 出題ミス:どこをどうあがいても言い訳できない問題。解答不能,もしくは複数正解が認められるもの。 悪問:厳格に言えば出題ミスとみなしうる,国語的にしか解答が出せない問題。 → 歴史的知識及び一般常識から「明確に」判断を下せず,作問者の心情を読み取らせるものは,世界史の問題ではない上に現代文の試験としても悪問である。 奇問:出題の意図が見えない,ないし意図は見えるが空回りしている問題。主に,歴史的知識及び一般常識から解答が導き出せないもの。 難問:一応歴史の問題ではあるが,受験世界史の範囲を大きく逸脱し,一般の受験生には根拠ある解答がまったく不可能な問題。記事で言及する「受験世界史の範囲」は,「山川の『用

    shidho
    shidho 2023/03/18
    3.は自分も全く世界史の知識なしで、マカオにのみ残る歴史的西欧系建物からマカオに絞り込んだ。そっち方面から作問したのかもしれない。
  • nix in desertis:『天気の子』感想・批評

    〈セカイ系としての『天気の子』〉 自分としては作がセカイ系であるかどうかとか,セカイ系の定義にはあまり興味がない。むしろ作の場合,人類が滅びるような障害を乗り越えられる程度の障害に縮小したところを評価したい。人類を滅ぼさんでもセカイ系はできるし,やってよいのだという意味合いでなら作をセカイ系の文脈で語るのは面白いと思う。もう,ヒロインとセカイのどちらかしか選べないという結末しかないのに我慢する必要はないのである。東京は部分的に水没したし,陽菜は晴れ女の能力を失った。それでも都民はたくましく生きている。 そもそも須賀の言う通り,陽菜が帰ってきたから雨が降り続いているなんて因果関係がはっきり証明されているわけではない。2人は降り続く雨を気に病まなくていい。まさに「大丈夫」なのだ。実は選択でさえないかもしれないという読み方を残している。読み方の選択の余地があり,選択を迫られているのはむしろ

  • nix in desertis:岩手旅行記(後編)

    15日:遠野〜焼走り熔岩流〜八幡平 この日も早めに起きて朝後,早めに出発して遠野へ。遠野行きに関しては同行者二人に「あそこ行って何するの?」と言われていて,私自身「様々(『咲-Saki-』『東方』etc.)な作品の元ネタ巡礼的なチェックポイントやから(震え声)」と返事していたわけだけれども,着いてみるとなかなかコンテンツ力が高かった。まず単なる妖怪押しというよりは「妖怪が出てもおかしくないような昭和前期頃の日田舎」押しに切り替えているのが正解。そしてそのイメージの塗り重ねは成功している。たとえば以下のような。 古い日家屋の縁側で蝉の鳴き声を聞くというミッションをこなしたのでこの夏はもう終わっていい。 pic.twitter.com/cURyKXqyDn — 頬付 (@hoozuki37) 2017年8月15日 どこを回ったらいいのか今ひとつわかりづらいという欠点も自覚していて,とり

    shidho
    shidho 2017/08/30
    遠野物語は単純に妖怪話ではない(近所の噂話を妖怪に例えた)という説があってそれを考えると確かに「出てきてもおかしくない」のほうが正しい気はする。/あと小岩井はあの後ろに2000頭いるから(震え声)
  • nix in desertis:「日本」と「タイ」の交流史

    東博のタイ展に行ってきた。日タイ修好130周年記念ということだが,1887年に明治政府とラタナコーシン朝政府の間で国交が樹立されたのを起点としているとのことである。日清修好条規や日朝修好条規と比べて遅いのは仕方がないとしても,1887年とは意外と遅れた印象がある。展はタイの仏教文化及び日とタイの交流の歴史に着目し,関連する文物を展示したものである。 タイの仏教文化については完全な時系列で,タイ人というよりも現在のタイの地域にフォーカスしたものであるので,スタートはドヴァーラヴァティーとシュリーヴィジャヤ,アンコール朝であった。ドヴァーラヴァティーはチャオプラヤ川下流域に6世紀頃に成立した国家であると言われているが,建国したのがモン人であったということと,東南アジアではいち早く上座部仏教を摂取したということ以外はあまりよくわかっていない。この頃の仏像は艶かしくふくよかでインド的な造形。

    shidho
    shidho 2017/08/29
    やばい。思った以上に視線がマニアックだ(褒め言葉)。
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