自民党の石原幹事長が来年の通常国会での「話し合い解散」の可能性に言及したことが、党内で波紋を広げている。 石原氏は22日に福岡市での講演で、「野田首相が消費税率引き上げ法案をどうしてもやりたいのなら、(自民党の)谷垣総裁、(公明党の)山口代表と話し合って『よし(解散)』ということもあるかもしれない」と語った。 同党の伊吹文明元幹事長は24日の伊吹派総会で、この発言は民主党を解散に追い込んでいく迫力に不足しているとして、「野党の幹事長としては、やや失格」と苦言を呈した。別の党幹部は、「今から『話し合い解散』を打ち上げるのはタイミングが早すぎる。本番前に手の内を見せることになる」と指摘した。