高野山真言宗の奥の院(和歌山県高野町)で29日、A級、BC級戦犯として処刑された元日本軍人の追悼法要があった。安倍晋三首相は一昨年と昨年、自民党総裁名でメッセージを寄せたが、主催者によると、今年も依頼したが送られてこなかった。 法要は奥の院にある「昭和殉難者法務死追悼碑」の慰霊行事。元将校らが立ち上げた「追悼碑を守る会」と陸軍士官学校や防衛大のOBで作る「近畿偕行会」の共催で、毎春開催している。首相は昨年は「自らの魂を賭して祖国の礎となられた」とのメッセージを書面で送っていた。今年は、自民党の二階俊博総務会長が衆院議員名で「謹んで諸霊のご冥福をお祈り申し上げます」とのメッセージを寄せた。同党の門博文衆院議員(比例近畿)が出席した。 追悼碑は連合国による戦犯処罰を「歴史上世界に例を見ない過酷で報復的裁判」とし、元将校らが戦犯の名誉回復と追悼を目的に1994年に建立。戦犯として処刑されたり、収