女性が毎日10人殺される国で 「フェミサイド」という言葉を聞いたことがあるだろうか。 これは「女性を殺害すること」を意味する言葉だ。1967年に南アフリカ出身の女性活動家、ダイアナ・ラッセルによって生み出された言葉で、ラッセル自身が、「女性であるがために男性によって殺されること」を指すと定義している。 いま、そんなフェミサイドが蔓延している国がある。メキシコだ。 最近ある痛ましいニュースが報じられ、メキシコ国内で大変な物議を醸している。米紙「ワシントン・ポスト」によれば、「すでにフェミサイドが危機的状況にあるメキシコで、7歳の少女が切断遺体で発見された」という。 「7歳のフェティマ・セシリア・アルドリット・アントンは、2月11日にメキシコシティのソチミルコ地域にある学校の前で、迎えを待っているときに行方不明になった。その4日後、彼女の遺体は裸でビニール袋に入れられた状態で発見された」 米T