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2011/09/06 さくらインターネットが、11月15日に竣工する北海道・石狩の新データセンターで、竣工と同時に本格的なクラウドサービス「さくらのクラウド」の提供を開始することを明らかにした。9月5日に東京・新宿で開かれたユーザー向けイベント「さくらの夕べ」で、田中邦裕社長自らが語った。 「昨年11月のクラウドコンピューティングEXPOで、さももうすぐ出るかのように言ってしまいましたけれども、ようやく明日ベータサービスのリリース予定です」 昨年の時点で、後発となるクラウドサービスのコンセプトを「何の変哲もないIaaS型クラウドを圧倒的なコストパフォーマンスで提供する」と語っていた田中社長だが、改めて「開発者志向のシンプルクラウド」という設計目標を強調。公式発表前ながら、「同一スペックであれば、Amazon EC2の1/3から1/2の料金にできると思う」と話し、国内の競合サービスや、機能や
2010年のインフラ業界は「クラウド」が一気に普及した年でした。いまだ定義が曖昧で議論が定まらない面がありますが、ともあれ一気に普及し、定着しつつあります。すでに普及して初物感が薄れてきていることもあり、若干飽きがきている感はありますが、これも普及が進んだ証拠でしょう。 本稿では、2010年を振り返りつつ、2011年のインフラ業界とインフラエンジニアについて予測してみましょう。 クラウドから引き出される未来の第一歩 クラウドは2010年で完全に普及した感がありますので、2011年は避けて通れないでしょう。とはいえ、もう猫も杓子もクラウドという状況ではなく、それぞれのクラウドサービスの特性に合わせて物理/仮想/各種クラウドを、適切に組み合わせるベストプラクティスが少しずつ見えてきています。IaaSだけみても、VPS+αなクラウド、新たな概念でつくられたクラウドなど様々です。意識して使いわけし
IIJ外気冷却コンテナ型データセンター(正式名称は「モジュール型エコ・データセンター」)のブロガー見学会に参加してきました。 外気冷却コンテナ型データセンター実験そのものは、直接的に「クラウド」と関連があるわけではありませんが、実際は無関係ではないという感想を持ちました。 「クラウド」という単語は何を範疇としているかが曖昧であり、全体的に良く意味がわからないので好きではありません。 しかし、「クラウド」というキーワードが普及するにつれ、「クラウド」を前提としつつ、日本におけるデータセンターも大きな変化をしはじめるのかも知れません。 国内における多くの「クラウドサービス」は、従来型のデータセンター内にハードウェアを用意したうえで、VMWareやHyper-Vなどの仮想化ソフトウェアを利用してユーザに仮想化された環境を提供するという印象が個人的にあります。 IIJにおける取り組みは「その次」に
クラウドコンピューティングの普及や大規模Webサービス・ソーシャルアプリの隆盛により、インフラエンジニアが脚光を浴びている。インフラエンジニアがクラウドとどう向き合っていくかを考えるイベントの模様をレポート。 5月22日、パソナテックはインフラエンジニア向けのイベント「インフラエンジニアDay」を開催した。「クラウドコンピューティングをどう捉えるか」をテーマに掲げ、複数のセッションが行われた。本記事では、各セッションの発表者4人が勢ぞろいしたパネルディスカッション「クラウド・エンジニアサバイバル~先が読めない時代に生き残るために~」の模様をレポートする。 登壇したパネリストは次の4人。 藤川真一氏(想創社) 大澤貴行氏(GMOホスティング&セキュリティ) 濱野賢一朗氏(NTTデータ) 山崎徳之氏(ゼロスタートコミュニケーションズ) ■ 大切なのは「踊らされないこと」 最初に4人がそれぞれ自
「CiscoやEMCが提携を組む必要があるという事実は、連係が欠如し、複雑さが解消されていないことを示している」とIBMでクラウド戦略を統括するエリック・クレメンティ氏は話す。 将来を見据えた戦略構想の策定という任務を与えられたIBMのエリック・クレメンティ氏が名声を獲得したのは、同氏が過去を振り返り、ビッグブルーの伝統であるメインフレームビジネスを立て直したことによるところが大きいというのは、何とも皮肉な話だ。 クレメンティ氏は2003年から2005年にかけて、System z部門のジェネラルマネジャーとしてIBMメインフレームの復活に貢献した。メインフレームの死を悼む記事まで書かれるようになった2000年代初頭、クレメンティ氏とそのチームは大型コンピュータのデザインの見直し作業に取り組んだ。 その取り組みは成功した。データセンター業界団体のAFCOMの最近の調査によると、今日、すべての
特集:デビッド・チャペル氏への特設インタビュー クラウドとWindows Azureの“もやもや”解消! デジタルアドバンテージ 一色 政彦 2009/11/10 2009年10月13日~14日、デビッド・チャペル(David Chappell)氏(以降、チャペル氏)が来日し、クラウド・コンピューティングおよびWindows Azureに関するさまざまな講演を行った。 チャペル氏は、米マイクロソフト技術にかかわるコンサルティングを主業務としているチャペル&アソシエイツ(Chappell & Associates Principal)という会社の代表である。米マイクロソフトからの信頼が厚く、事実、マイクロソフトが公開しているWindows Azure Platform(従来はAzure Services Platformと呼称)のホワイト・ペーパー(日本語版はこちら)の多くは、チャペル氏によ
前回まで駆け足で、これから我々が作ろうとするクラウドの、いわば「お手本」であるAmazon EC2自体が持つ機能について見てきました。今回からは、いよいよオープンソースのクラウド基盤ソフトウェアである「Eucalyptus」によるEC2互換クラウドの製作に入っていきます。 4月29日 (米国時間) 付けで、クラウド基盤ソフトウェア「Eucalyptus」を用いた製品とサービスを提供する企業「Eucalyptus Systems」のローンチがアナウンスされました(リンク先はPDFファイル)。前後して、EucalyptusをバンドルしたUbuntu Linux 9.04(コード名:Jaunty Jackpole、4月23日)のリリース、Eucalyptusの新バージョン1.5.1のリリース(5月8日)と、Eucalyptusに関わるニュースが相次いで流れました。まさに今が旬のソフトウェアと言え
昨日はITpro主催のイベント「ユーザー企業のためのエンタープライズ・クラウドフォーラム」に参加してきました。 日経コンピュータ 中田敦記者のセッション「みえてきたクラウドのコスト」では、グーグル、アマゾン、マイクロソフトの最新データセンターの動向を紹介してくれたのですが、これが非常に興味深い内容でした。セッションの内容からトピックを2つほど紹介します。 大規模データセンターは7倍効率がよい 1つ目は、日経コンピュータ2009年7月8日号で同記者が記事としても書いていることなのですが、データセンターの規模の経済について。1000台クラスの中規模データセンターと、5万台クラスのデータセンターを比較すると、大規模データセンターのほうが7倍も効率がよいというデータが示されています。 つまり、ユーザーがある大きさのコンピュータリソースを調達しようとするとき、大規模データセンターは中規模データセンタ
モバツイ以外にも実運用で回してるEC2な人たちは結構いると思うのですが、参考までに。 モバツイッターがAmazon EC2の人柱をやってくれている モバツイッターがAmazonEC2に移行しようかなとのこと。 さっそく性能問題にぶち当たったらしいし、ナイス人柱。 前にあるイベントで、EC2を活用されているHeartRailsの方にモバツイの構成をEC2に移転したらどうなるか?みたいな話をお伺いしたら、すぐ8万円/月ぐらいに構成になってしまう、と言われたのですが、大体、どんぴしゃな感じでした。 (追記:なお個人でWebサービスをスモールスタートする場合は、サーバの運用知識がそこそこある前提で、まずは自宅サーバから運用すると良いです。月間600万PVぐらいまでなら、HP ML115G5 + Phenomでこなせるハズなので。その辺についてはまたいずれ書きます。) ■EC2とは? 既にご存じの方
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