ITサービスの運用管理バイブル「ITIL」のITILファンデーション資格者が世界で30万人にも達しているという。こうした動きを受け、統合運用管理ツールのベンダー各社では、ITILが定義している運用プロセスを支援する機能強化に着手していて、ITILが目指す「ITサービス管理」を実現する新しいツールも順次リリースされている。つまり、統合運用管理ツールはITILソリューションとしての地位を確保しつつある。そこで今回は、ITIL対応の統合運用管理ツールにスポットを当て、その最新事情を幅広くレポートする。 統合運用管理ツールとは、ジョブ管理やネットワーク管理、サーバ管理といったITシステムの効率的運用に威力を発揮する各種管理ツールを統合して一元管理・監視を可能にするツールのことだ。実際には、ベンダーによってカバーしている管理対象が異なるので、どこまでをカバーしたら統合運用管理ツールと呼ぶべきかは明確