ここ2年間、IT業界ではほぼすべての主要ベンダーがVDI関連の製品群とロードマップの充実を急いだ。どこもが全力で将来有望な新興企業を買収し、新しく効率の高いリモートデスクトッププロトコル(RDP)を発表し、OEM各社と次世代シンクライアント関連の提携を結んだ。 VMware社からCitrix社、Sun社からQuest社、HP社からVerizon社まで、各社が動いた。 さらには、LG社などのテレビメーカー各社までもがVDI市場参入を考えている。 ただし、Microsoft社だけは別だ。 Microsoft社は今のところ、リモートクライアントにかかる各種マルチメディアリソースのレンダリング作業の負荷軽減を実現できる小規模新興企業のCalista Technologies社を2008年1月に買収したときも、登場間近の「Windows Server 2008 R2」に搭載される基本的なデスクトップ