ユーザーが、1人1台のデバイスを単一OSで使用する時代は終わった。ユーザーが複数のモバイルデバイス経由で社内外からネットワークに接続する環境が普及し、従来の管理方法では対応しきれなくなっているのが現状だ。 本項では、エンドユーザー環境が変化する中、仮想デスクトップインフラストラクチャを検討すべき3つの理由を、導入した海外企業や病院、市町村の事例とともに解説する。いずれも、IT部門は管理性を損なわず、エンドユーザーは任意のデバイスから職場のデータおよびアプリケーションにアクセスできるメリットを享受している実例だ。デスクトップ管理の容易さ、任意のデバイスからの柔軟なアクセス、デバイス紛失によるデータ損失の危険性回避などのメリットに加え、50%を超える導入コスト、人件費の削減や導入後5年間のROI中央値が367%とする調査データも紹介、投資対効果の高さもあわせて紹介している。 今後は運用コスト削