人には、現金で支払うと、買ったものにひときわ価値を感じる傾向があります。これには、現金で購入したものに対してより愛着を覚えるという人の性質が関わっています。さらに、米消費者金融保護局(CFPB)の資金援助により行われた最近の研究により、現金で支払った場合には使う金額そのものが減ることも明らかになりました。さらにこの傾向は、現金で支払うよう積極的に呼びかけた場合に顕著だったとのことです。この研究では、信用組合(クレジットユニオン)を利用し、なおかつクレジットカードをリボ払い設定にしている消費者1万4000人を対象に実験が行われました。その目的は、お金の使い方に関して「簡単なルール」を設けることが、リボ払いの負債を減らすのに役立つかどうかを実例で確かめる、という点にあります。 実験に際しては2つのルールが設けられました。第1のルールは「20ドル以下の買い物については現金を用いる」、第2のルール