同じ時代に生きているのがうれしくなるような人に 出会うことがあります。 そんな人たちの世界のおおもとは、 いったいどんなものでできているのでしょうか。 子ども時代から現在に至る足取りをうかがう ちいさな連載です。 最初にご登場いただくのは、ずっと憧れていた 漫画家のヤマザキマリさんです。 インタビューはほぼ日の菅野がつとめます。 ヤマザキ 私、いまから25年ほど前に、 キューバにボランティアに行っていたことが あるんですよ。 その時代、キューバは経済制裁を受けていて、 食べものがろくにありませんでした。 私はドルを持っていて、 外交官専用のスーパーマーケットで ものを買うことができました。 キューバの15人家族とホームシェアしていたので、 私がドルで買った食料は あっという間になくなりました。 たとえばチョコレートを買って帰ったら、 子どもたちがわーっと食べちゃって、 包み紙しか残らない。
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