国際見本市「CES 2023」が、2023年1月5日から4日間の日程でアメリカ・ラスベガスにて開催されている。 2020年以降コロナ禍の影響などで参加を見合わせる企業も多く、オンラインや規模を縮小しての開催となっていたが、今年は久々の通常対面開催となった。173カ国から3200社以上の企業が出展しているが、その中から特に注目すべき出展に絞り、国内と海外の2回に分けて紹介する。
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オープンソースの自動ロボット芝刈り機「OpenMower」がRaspberry Pi公式ブログで紹介された。Open Mowerは、RTK-GPS測位により正確かつ効率的に芝生を刈り取れることが特徴だ。 従来の芝刈りロボットは芝生との境界線を検出するまで直進し、境界線に達したらランダムに回転して別方向に直進するという仕様だが、庭が複数のエリアに分かれている場合、こうしたエリアを行き来できないという欠点があった。また、手動で芝生を刈り取ると刈り跡は均等できれいだが、従来の芝刈りロボットでは刈り跡が均等にならない。Clemens Elflein氏は、これらの問題を解決するためにOpenMowerを開発したという。 OpenMowerは、もともと399ユーロ(約5万5000円)で市販されていた芝刈りロボットに、Raspberry Pi 4とRaspberry Pi Picoを追加で実装している。
オープンソースのポータブルターミナルキット「DevTerm」に、RISC-Vベースの64ビットCPUコアを搭載した「R-01」モデルが加わった。 Clockworkが販売するDevTermシリーズは、レトロデザインでコンパクトな筐体が特徴のキーボード、ディスプレイ一体型コンピューター。これまでCortex-A53搭載の「A04」を2モデル、Cortex-A72およびCortex-A53搭載の「A06」を2モデル、Raspberry PI CM3+ Lite搭載の「RPI-CM3」を1モデル 発表してきた。これらは特別なツールや知識が無くても簡単に組み立てられ、プログラミングツールとしてだけでなくゲーム機としても利用できる。 R-01はこれまでのモデルと同様、メインボードは95×77mmとコンパクトな「ClockworkPi v3.14」を使う。USBやmicro HDMI、オーディオ端子、
Raspberry Pi財団は2022年1月13日、ゲーム開発ツール「Unity」を用いた若者向けの新たな無料教材をリリースした。UnityとTides Foundationが設立したUnity Charitable Fundの基金5万ドルを得て、若者のスキルを高めるリソースを提供することで、将来のキャリア形成を支援する。 同財団は、バーチャル世界のゲームやストーリーの作成に興味がある若者向けに、Unityのリアルタイム3Dを活用した6つのプロジェクトを用意した。Pythonに触れた程度の初心者レベルから始められ、プロジェクトを通じてUnityの使い方を簡単かつ効率的に学ぶことができる。 Unityは、リアルタイム3Dの作成や操作が可能なプラットフォームで、本格的なゲーム開発にも使われているプロ向け仕様ながら、誰でも無料で使えるのが魅力。経験を積むほど複雑なことができるようになり、数多くの
Turing Piは、Raspberry Pi 4 Compute Module(CM4)対応の4ノードクラスター「Turing Pi 2」を2022年1月に発売する予定だ。価格はおよそ200ドル(約2万2700円)で、SO-DIMMスロットに差し込むために必要なCM4用アダプターが10ドル(約1100円)になるという。 Turing Pi 2は、最大4枚のCM4をMini-ITXサイズに集約できるクラスター。Raspberry Pi Compute Module 1/3/3+対応の7ノードクラスター「Turing Pi 1」から、CM4、NVIDIA Jetson Nano/TX2 NX/Xavier NXへと対応モデルを増やしている。外部ストレージや5モデム、LoRaWANゲートウェイといった拡張ボードと接続できるなど拡張性とモジュール性を考慮しており、今後出てくる新たなコンピュートモ
64ビットRISC-Vチップを搭載したLinuxボード「Nezha」がIndiegogoに登場し、出資を募っている。Allwinnerが開発したシングルコアRISC-Vチップ「D1(1GHz、XuanTie C906)」を搭載しており、Allwinner Online認定のキャンペーンだとしている。 Nezhaは、注目が高まっているオープンな命令セットアーキテクチャ(ISA)RISC-Vベースの開発ボード。Tina/Debianをサポートしており、Debianをプリインストールしたmicro SD(16GB)と各種ケーブル込みの「ベーシックキット」が99ドル(約1万800円)で入手できる。 85×56mmのボードにはD1のほか、512MB DDR3×2、256MBのNANDフラッシュ、MicroSDカードスロット、デバッグポート、USB2.0 Host、USB Type-C(USB2.0
Raspberry Piでカーナビを実現するApple CarPlay対応プラグイン作成プロジェクトがKickstarterに登場し、出資を募っている。ポーランドのスタートアップBlueWaveによるプロジェクトで、同社はすでにAndroid Auto対応ソフトウェア「OpenAuto Pro」を開発、販売している。 OpenAuto Proは、Raspberry Piでカーナビ機能などを備えた車載器を自作するためのスマートソフトウェア。Bluetoothハンズフリー通話、カスタムOBDゲージのディスプレイ、音楽プレーヤーなどが利用でき、同ソフト向けのApple CarPlay対応プラグイン作成のための資金を募っている。 現時点でOpenAuto ProはAndroid Autoに対応しており、ユーザーは用途に応じてカスタマイズが可能。通常のRaspberry Pi OSで動作するため、他
M5Stackを開発したM5Stackは中国深圳のスタートアップだ。国際的なハードウェアスタートアップアクセラレータのHAXが、中国のスタートアップを対象にプログラムを始めたHAX Chinaの第一期生でもある。 2016年に1人でHAXに参加した、広東省東莞市生まれのJimmyの生んだスタートアップは、すでに従業員数50人を超えるほどに成長している。HAX卒業組の中でも特筆すべき成功と言える。ところが、HAXやその親ファンドであるSOSV Venturesのメンバーから、「M5Stackがなぜ成功しているのかよく分からない、教えてくれ」という問い合わせが僕宛にしばしば来る。つまり、出資元も成功の理由がいまいち見えていないようだ。 毎回説明しているのは以下のようなシンプルな魅力だ。 「M5Stackは、IoTのプロトタイプを手軽で気軽にしている」 かみ砕くとこのようになる。多くの購入者はI
ビット・トレード・ワンは「ラズパイマガジン2020年夏号」との連動企画として、「基本パーツ配線済みボード」の組み立て済版(ADRPM2001P)/部品セット版(ADRPM2001K)の2製品を、2020年5月14日に発売する。 同基板はフルカラーシリアル/ノーマルLED制御や、カラーセンサー入力、サーボモーター制御(360度/180度)、有機ELディスプレイ制御など、8種類の電子パーツを搭載する。 ラズパイマガジン2020年夏号には付録として基板がついてくる他、記事内にて本ボードを解説する特集記事を掲載、基板のはんだ付けから各部の使用方法までを解説する予定だ。 外部接続端子として、GPIO/PWM/I2C/SPI/アナログ入力端子などを備え、Raspberry Piで利用できる様々な通信やセンサー類、部品に合わせた適切な使用方法を学べる。また、基板上にはシルク印字マーキングを採用し、信号の
Raspberry Pi用UPS電源「Power Pi」がKickstarterに登場し、バッカーを募っている。 Power Piは、外部電源が失われた際にバッテリーから給電し、電圧が低下するとRaspberry Piを安全にシャットダウンする電源ユニット。これにより、停電時もシステムを稼働させることができ、電池切れによるシステムのクラッシュを避けることができる。 Power Piの定格入力は3.9V~14V DC、2A~3A。micro USBまたはねじ止め端子から給電し、ソフトスタート機能に加えて、過電圧保護、過電流保護、バッテリー保護回路が付いている。対応モデルはRaspberry Pi 2/3/3B+/4B。停電時は、Raspberry Pi 3B+の場合、バッテリーで1時間以上の給電が可能だ。 Power PiにはI2C通信機能があり、ソフトウェアでバッテリーや入力ステータスの監
複数台のRaspberry Piを差し込むだけで簡単にクラスター環境が構築できるバックプレーン「CloverPI」がKickstarterに登場し、人気を集めている。 CloverPIは、複雑な配線不要で4台のRaspberry Piをクラスター接続できるバックプレーン基板だ。標準的なGPIOピンを備えたRaspberry Piをサポートし、電源とEthernetケーブルから4台のRaspberry Piに給電とネットワーク接続ができ、各Raspberry Pi用に電源スイッチ、アドレサブルRGB LED、ネットワーク用リンクライト/ヘッダーを配している。また、5つのポート(Raspberry Pi用×4、アップリンク用×1)にギガビットスイッチを備える。
本書は、 VOSTが開催する技術者向けIoT講座を書籍化したものだ。読者対象は、 IoT関連のサービスやプロダクトを実務で利用したいエンジニア。本書では、センサーから集めたデータをもとに、Pythonを利用したデータの扱い方(データ収集)やAIとの連携(データ分析)、セキュリティについて、サンプルを動かしながら学習できる。 全9章構成。冒頭2章でIoTの概要や仕組みについて説明した後、第3章から最終章にかけては、Raspberry Piのセットアップと基本操作、センサーによるデータの取得、クラウドストレージへのデータ保存に加えて、IoTによるデータの可視化やアクチュエーターの遠隔操作などについて解説する。また、付録ではAzure Machine Learningを利用した人工知能の作り方や、Pythonの基礎についても取り扱う。 著者はVOST。A5判240ページ、価格は2800円(税抜)
Elkは、Ethereum、Whisper、IPFS(InterPlanetary File System)などに対応したIoT開発ボード。サーバーやクラウドサービスを介さず、直接、分散型ネットワークと通信を行う分散型IoTを構築できる。IoTとの通信は分散型ネットワークを経由したプライベート通信で行うので、ユーザーのプライバシーは完全に保たれる。 Elkを使うと、分散型オートメーションホームシステムやスマートコントラクトを実行するデバイスだけでなく、コーヒー代を暗号資産(仮想通貨)で受け取るコーヒーメーカーや、設定時刻に起きないと罰金を科すような目覚まし時計なども開発できるという。 Elkの大きさは55×25.5mm。Allwinner H3 SoC (Cortex-A7、1.3GHz、4コア)、プログラマブルコントローラーSTM32F411(Cortex-M4、100MHz)、512M
米マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームは、初心者から専門家までそれぞれの用途にあったAIモデルを作成できる確率的プログラミング(PP:Probabilistic Programming)システム「Gen」を発表した。自動化、柔軟性、スピードといった特徴を併せ持ち、自動システム、ヒューマンマシンインタラクション(HMI)、拡張現実まで幅広く利用できる。研究結果は、2019年6月24日から26日に開催された「PLDI(Programming Language Design and Implementation conference)2019」にて発表された。 Genは、MITが以前開発した初期の確率的プログラミングシステム「Church」の概念をもとに、同じくMITで開発した汎用プログラミング言語「Julia」にいくつかのモデリング言語を取り入れて、さらに汎用性を高めたシステムだ。G
CQ出版は2019年7月10日、サイプレス・セミコンダクターのPSoCを搭載した実験用キット「トラ技電子回路クリエイタ「TSoC」コンプリート・キット」を発売する。 「トラ技電子回路クリエイタ「TSoC」コンプリート・キット」は、サイプレス・セミコンダクターのPSoC(Programmable System-On-Chip)「PSoC4100S」を搭載した基板を使いこなすために必要な電子部品と解説書をセットにしたキットだ。 PSoC4100Sは、そのコアに48MHz Cortex-M0+を搭載するが、大きな特徴は「ユーザーモジュール」と呼ばれるブロック構成機能を備えており、プログラミングすることで必要な周辺機能を集積できることだ。アナログブロックとして、OPアンプ×2、コンパレータ×2を、デジタルブロックとして、スマートI/O×16(論理演算ブロック)を備えており、これらを利用した電子回路
Raspberry Pi向けに12Vを5Vに降圧して電源供給する拡張基板「Pi PowerBoard」がKickstarterに登場し、人気を集めている。 Pi PowerBoardは、Raspberry Piを自動車などに搭載して利用することを想定した電源ボードだ。イグニッションの状態などを検知して、Raspberry Piへの電源を制御することを狙っている。 制御にはAtmelのAVR「Attiny85」を使い、Attiny用リニア電圧レギュレーター、RTC DS3231、RTC用バックアップバッテリー、12Vから5Vへの降圧コンバーターおよび25mm冷却ファンを搭載している。 Pi PowerBoard では、イグニッションスイッチ、車のバッテリー電圧、Raspberry Piのステータス(電源オン/オフまたはスクリーンセーバー)を検知し、Attiny85のプログラムにより、Rasp
Raspberry Pi CM3を搭載した7インチタブレット「HackerTab Pro」がKickstarterに登場し、出資を募っている。 HackerTab ProのRaspberry Pi CM3は、「Raspberry Pi 3B+」と同じ4コアプロセッサーを搭載するが、組み込み向けにプロセッサーとメモリ部分だけを小型フォームファクタにまとめた産業用途のRaspberry Piだ。小型化のためにインターフェースのコネクタ類は搭載していないが、HackerTab Proでは標準Pi-HATヘッダーにオリジナルまたは他社製の拡張ボードをプラグインできるスペースを備えており、モニターコントロール、Hi-Fiオーディオ、LTEモジュールなどを本体内に搭載することができる。 本体サイズは190×120×30mmで、7インチ1024×600ピクセルRGBタッチスクリーン、カメラ、スピーカーな
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