新元号選定を巡り、政府が元号の考案を委嘱したのは、中西進・大阪女子大名誉教授(89)=日本文学、石川忠久・元二松学舎大学長(86)=中国文学、池田温(おん)・東京大名誉教授(87)=中国史=らだったとみられる。新元号「令和」の出典が万葉集だったことから、考案者は日本古典を研究してきた中西氏の可能性がある。 中西氏は東京大出身。万葉集研究で知られる久松潜一東京大名誉教授(1976年死去)に学び、70年に「万葉史の研究」などで日本学士院賞を受賞。古事記や日本書紀、源氏物語などの日本古典だけでなく、漢籍にも精通しており、2013年に文化勲章を受章した。