町田康さん初の歌集『くるぶし』(COTOGOTOBOOKS)が話題です。全352首書き下ろしとなる本作は、そのボリュームにもかかわらず圧倒的なスピード感をもって読者をさらってしまいます。そんな一冊を、歌人・穂村弘さんはどう読み解くのか。お二人が語り合いました。(紀伊國屋書店新宿本店にて開催されたトークイベントを再編集してお届けします。構成:木村綾子) 穂村弘が緊張して読んだ『くるぶし』 穂村 こんな日が来るとはという感じですね。町田康の歌集が突然、本当に突然出てとてもびっくりしました。僕にとって町田康は特別な人っていうイメージで、魂の温度が違う。その町田さんの短歌ということで緊張しながら読みましたけど、やっぱりものすごく町田さんでしたね。そのことに驚きながら納得するというか、納得しながら驚くというか。ただ、今回は自分が関わってきた短歌だから、少しだけその秘密というか、なにをやっても強烈に町
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