高松に出張し、空港でバスに乗り込んだ時に、携帯電話が鳴った。ケータイメールに、月本裕さんの突然の訃報が入ってきた。脳出血でまだ47歳の若さだった。 月本さんは、雑誌編集者としてブルータスの黄金期やソトコトの草創期の中心メンバーとして活躍し、テレビ・映画の企画、構成、脚本なども手がける一方で、処女小説「今日もクジラは元気だよ」が第一回坊ちゃん文学賞大賞を受賞するなど、将来を嘱望された才能だった。多忙な毎日にも関わらず、「ツキモトユタカノマイニチ」というブログに、ほぼ、毎日、日々の出来事や大好きなサッカーのことなどを書いていた。 残念ながら、月本さんとはこれまで一面識も無い。それなのに月本さんのことについて、こうして書いているのは、ブログを介して月本さんと交流があったからだ。築地の「ひよこ」という喫茶店のことをこのブログで紹介したところ、思いがけず月本さんからコメントが入った。共通の友人から、