<組体操> いよいよ組体操の時が来た。 怪我をするかしないかの局面。緊張が襲う。 7か月後、受験会場に送り届けた後は、こんな気持ちになるのだろうか。 ここから先、自分はもう何もできない。 どうか怪我をしませんように。どうか無事に終わりますように そう心の中で祈る。 アナウンスと共にきびきびした動きで子ども達が入ってきた。 案の定、練習の段階で怪我をしたお子さんもいた。 入場の段階で目頭が熱くなる。 先生方が位置に着いた。 ピアス先生は学年主任兼体育主任なので中央。 他クラスの先生はサイド。副担任の先生が逆サイド。 その他の先生もサポートできるように間隔を置いて片膝立ちをされた。 先生方の表情からも、組体操がいかに怪我のリスクをはらむか伝わる。 一人のポーズを終え、二人組になった。 確か娘は 「『背が高いお友達を持ち上げると絵になって感動的です』 と先生が言っていたから、下で持ち上げる」と言