これまでの記事で述べたように、TKAは膝痛や可動域制限によって日常生活に明らかな支障が出ている場合に適用されます。 「痛みのために長い距離を歩けない」「立ち座り・階段がつらい」などが主な理由ですが、特に痛みの緩和が第一目的となることが多いです。 《スポンサーリンク》 1.手術に至るまでの判断材料 1)動作能力と生活の質 2)保存療法の効果 3)リスク因子 2.やたらと手術を勧める医師は… 1)TKAは「相対的適応」 2)良心的な医師の見極めは 3.まずは保存療法から 1.手術に至るまでの判断材料 ここで重要なことは、 「関節変形が重度であっても、日常生活に困っていなければ適応にはならない」 「逆に、変形が軽度でも痛みや動作困難が重症であれば適応になり得る」 という事実です。 一般の方々には不思議に思われるかも知れませんが、私の臨床経験上、変形が強くても痛みがほとんど無いという方々は数多くい