チンアナゴは本来、非常に繊細で警戒心の強い生き物。人が近づくとすぐに砂の中に潜って隠れてしまうが、約300匹が1つの水槽で暮らす同水族館では日常的に大勢の人がいたため、人が近付いても砂に潜ることはなかった。 ところが3月1日に始まった臨時休館が長期化すると、館内のチンアナゴに変化が……。人がいない環境が日常化し、人間の存在を忘れたのか、飼育スタッフが近付くとすぐに砂に潜ってしまうようになったという。姿を見せなくなり、スタッフはチンアナゴの健康チェックも難しい状況になった。 チンアナゴに人がいる日常を思い出してもらうため、水族館のスタッフが考えたのは、ビデオ通話でチンアナゴに多くの人の顔を見せること。水槽前に5台のカメラ付き端末を設置し、利用者に手持ちのiPhoneやiPadから「FaceTime」でチンアナゴに顔を見せてほしいと訴えている。接続先はGmailアカウントのため、通話料は掛から
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