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ブックマーク / sumita-m.hatenadiary.com (33)

  • キラキラと時間性 - Living, Loving, Thinking, Again

    「きらきらネームは遠い将来が想像できないDQN親とハリウッドセレブの特権なのか?―Lack of imagination leads to imaginative baby names?」http://oharakay.com/archives/2868 米国在住の方なのだろうか。所謂「キラキラネーム」*1流行の社会的背景についての考察。大枠としては、山田昌弘氏の『希望格差社会』の議論に近いのか知れない。また、もっと広いパースペクティヴを持ったものとしては、宇野重規『〈私〉時代のデモクラシー』も参照すべきか。私が面白いなと思ったのは、「きらきらネーム」を命名する人の時間性というか時間的パースペクティヴが変容(収縮)しているという示唆である(勿論、これは実証を要することである)。曰く、 きらきらネームの話にもどすと、今の時代、二十歳そこそこでまだ自分も大人になりきれていないような人たちが人の

    キラキラと時間性 - Living, Loving, Thinking, Again
  • 『闘うレヴィ=ストロース』 - Living, Loving, Thinking, Again

    新書498闘うレヴィ=ストロース (平凡社新書) 作者: 渡辺公三出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2009/11/13メディア: 新書購入: 5人 クリック: 67回この商品を含むブログ (51件) を見る 渡辺公三『闘うレヴィ=ストロース』*1を先週読了。 はじめに 序章 ひとつの長く豊かな生 第一章 学生活動家レヴィ=ストロース 第二章 批判的人類学の誕生 第三章 野生の思考へ向かって 第四章 もうひとつの豊かさの思考 おわりに あとがき レヴィ=ストロース略年譜 レヴィ=ストロース著作・論文リスト 参照・引用文献 以下、幾つか抜き書きをする。 序章では「聴覚や視覚そしてさまざまな感覚と「構造」の探究はレヴィ=ストロース自身の生涯の主題となる」と述べられている(p.20)。そして、 調停が不可能になって思考が停止する「矛盾」ではなく、一見克服しがたい「逆説」をつきつめてゆき、その過

  • いいことも悪いことも、など - Living, Loving, Thinking, Again

    内田樹「格差と若者の非活動性について」http://blog.tatsuru.com/2011/10/18_1255.php 以前タイトルだけ言及したのだが*1、内容について少しメモ。 格差が進行している最大の理由は「社会上層にいる人間たち」がその特権を自分の才能と自己努力に対する報酬であり、それゆえ誰ともわかちあうべきではないと信じ込んでいる点にあります。 能力や努力(できる能力)というのははっきり言って先天的なものです。「背が高い」とか「視力がよい」とか「鼻がきく」というのと同じ種類の天賦の資質です。それは天からの「贈り物」です。自分の私有物ではない。だから、独占してはならない。 能力というのは「入会地」のようなもの、みんなが公共的に利用するものです。それがたまたまある個人に「天が授けた」。 だから、背が高い人は高いところにあるものを手の届かない人のために取ってあげる。眼の良い人は嵐の

    いいことも悪いことも、など - Living, Loving, Thinking, Again
  • 綺羅綺羅 - Living, Loving, Thinking, Again

    承前*1 http://news.livedoor.com/article/detail/5971115/ http://alfalfalfa.com/archives/4749483.html 「キラキラネーム」なる言葉を知る。「珍名」や「DQNネーム」と同義であると。具体例として、 泡姫(ありえる) 出(で) 美俺(びおれ) 黄熊(ぷう) 金星(まぁず) というのが挙げられている。 「まぁず」は「金星」じゃなくて火星だろ。「黄熊」で「ぷう」に対して、金井美恵子先生は如何なるコメントをするのだろうか。 それはともかくとして、DQNや低文化へのdisりがいっぱい。しかし、そのようにしてdisっている奴らは自分の子どもにどういう名前を付けるのか。こちらの方が楽しみだ。 ところで、「キラキラネーム」や「DQNネーム」が横行する(?)一方で、政治家の子どもには単純な名前の奴が多いのではないか

    綺羅綺羅 - Living, Loving, Thinking, Again
    shimomurayoshiko
    shimomurayoshiko 2011/10/29
    “何しろこれらが指示しているのはジェンダーと順番だけなのだから。”
  • 紐育の韓流 - Living, Loving, Thinking, Again

    JON CARAMANICA “Korean Pop Machine, Running on Innocence and Hair Gel” http://www.nytimes.com/2011/10/25/arts/music/shinee-and-south-korean-k-pop-groups-at-madison-square-garden-review.html K-Pop米国進出の話。SM Entertaiment*1所属の韓流アイドルたちがマディソン・スクエア・ガーデンで行ったSM Town Liveを巡って。 American teen-pop at its peak has never been this productive. K-pop ― short for Korean pop ― is an environment of relentless newness

    紐育の韓流 - Living, Loving, Thinking, Again
  • 門前の小僧 - Living, Loving, Thinking, Again

    『スポーツ報知』の記事; 子どもの読書量、親の読書習慣が大きく影響 小学2年生が1か月に読む児童書や絵の数は、親の読書量にほぼ比例することが14日、厚生労働省の調査で分かった。厚労省は「母親、父親ともに読む量が多くなれば、子どもの冊数も多くなっている。親の読書習慣が大きく影響している」と分析している。 母親の文庫や単行読書量が、1か月に「1冊」の場合、子どもが読むは「1冊」17・4%、「2、3冊」が最も多く34・1%、「4〜7冊」26・3%、「8〜11冊」9%、「12冊以上」13・3%だった。 母親が「12冊以上」の場合は、子どもは「1冊」3・7%、「2、3冊」14・9%、「4〜7冊」16・2%、「8〜11冊」9・5%。一方「12冊以上」が55・7%と半数を超えた。この傾向は父親との関係でも同じだった。 厚労省は2001年に生まれた子どもの発育や生活状況を毎年追跡調査しており、8回

    門前の小僧 - Living, Loving, Thinking, Again
  • 「独創人」と「独身者」(メモ) - Living, Loving, Thinking, Again

    批評と臨床 (河出文庫 ト 6-10) 作者: ジル・ドゥルーズ,守中高明,谷昌親出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2010/05/01メディア: 文庫 クリック: 30回この商品を含むブログ (24件) を見る 承前*1 ジル・ドゥルーズ「バートルビー、または決まり文句」(『批評と臨床』、pp.146-189)の続き。前回言及したドゥルーズの論は「独創人」と「独身者」という概念を前提としている。 「独創人」について; (前略)真の〈独創人〔奇人〕〉を、たんに目立ったり、奇抜だったり、特徴的だったりする人物と混同するなど言語道断だとメルヴィルは述べる。小説にはよく出てきがちな特徴的な人物の場合、人格によって体型が決まり、持ち物によってイメージが形成される。つまり、環境の影響を受けているのであり、人物どうしで影響もあたえあっていて、その結果、彼らの行為や反応は、毎回、特別の価値を保ち

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  • 苛つくことはいいことだ - Living, Loving, Thinking, Again

    ここ数日岩崎夏海*1経由のアクセスが増えていて、いったい何故? と思っていたのだが、こういうことだったのか; http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20111019/1318990671 修辞的疑問文による愚痴。タイトルが「ベストセラー作家だけど質問があるよ?」なのだが、最後の「?」の意味はわからず。小島アジコ氏*2やwashburn氏*3のように「質問」に丁寧に答える意志も余裕もないのだけれど、岩崎が(特に)はてな周辺からの評価に相当に敏感になっているということがわかって面白かった。しかし、これは悪いことではない。周囲の評価を気にするというのは、進化論的な事実として羞恥心を有してしまった人間としては当然のことだろう*4。岩崎の「質問」が告げているのは、彼が獣ではなくて人間だということだ。また、日頃のエラソウな口調にも拘わらず、彼がルサンティマンにずぶずぶに漬かっ

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  • 胡散? - Living, Loving, Thinking, Again

    「胡散臭い」http://d.hatena.ne.jp/t-hirosaka/20110926/1317034706 広坂さんの政治的なコメンタリーには感心することが多い。とどのつまり、「のだめ」*1ってぇのは〈菅直人マイナス脱原発〉ってことになるのでしょうか。 さて、「胡散臭い」の「胡散」。「胡散」だけで怪しいという意味がある。それで「胡散」って何なんだと思った。標準的な答えとしては、http://gogen-allguide.com/u/usankusai.htmlで言われているようなことになるのだろう。要するに、「胡散」の語源は不明。また、どうやら「和製漢語」であるらしい。そのせいか、手許の中日辞典を捲っても出ていなかった。「胡散」の「胡」は西方或いは中央亜細亜を意味し、「散」は例えば龍角散のような粉薬。西域由来の粉薬。百度で調べてみると、「胡散」を含む漢方薬というのはある; 大元胡

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  • アニメーション/アニミズム - Living, Loving, Thinking, Again

    スティーヴ・ジョブスが亡くなったが*1、アップルの創業者としてのJobsは語られてはいても、アニメーション製作会社のピクサー*2は、そもそも彼がルーカスフィルムのアニメ部門をジョージ・ルーカスから買い取って独立の会社にしたのであり、2006年にディズニーに売却するまでスティーヴ・ジョブスによって所有されていたということはあまり語られていないような気がする。何故こういうことを言うのかといえば、上海当代美術館で『皮克斯動画25年(Pixar: 25 Years of Animation)』という展覧会が開催されており、最近観てきたからだ*3。 この展覧会でいちばん展示が詳しかったのは『トイ・ストーリー』だったが、『トイ・ストーリー』は(ピクサーのみならず)アニメにはよくある(人間以外の)生物(動植物)の擬人化ではなくて人造物の擬人化。無生命の玩具に生命、さらには意志が賦与されるという意味でのア

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  • 尾崎、中沢、菅(メモ) - Living, Loving, Thinking, Again

    3つの名前を並べたからといって三題噺をするわけではない。ただの新聞切り抜き。 『読売』の記事; 尾崎豊ファン聖地、取り壊しへ…二十回忌の年に 若者の苦悩を歌って「10代のカリスマ」と呼ばれた歌手・尾崎豊を慕うファンに開放されてきた東京都足立区の通称「尾崎ハウス」が10月上旬、所有者の家の建て替えとともになくなることになった。 「15の夜」「十七歳の地図」など数々のヒット曲を残し、26歳で急逝してから19年。二十回忌の節目の年、ファンは思い出の地から「卒業」する。 1992年4月25日早朝、泥酔した裸の若い男が1人、小峰忠雄さん(72)宅の庭にいるのをの豊子さん(70)が見つけた。それが尾崎だった。体に打撲や擦り傷もあり、救急車で病院に運ばれたが、その日午後に肺水腫で死亡した。 直後から小峰さん宅前にファンが訪れるようになった。半年後、毎晩泣いていた女の子を小峰さんが「いつまでも外にいない

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  • 或る霊的虐待から - Living, Loving, Thinking, Again

    『読売』の記事3つ。 宗教施設で中2娘暴行死、容疑の父と僧侶逮捕 中学生の娘に「滝行」と称して水を浴びせ死亡させたとして、熊県警は27日、父親の熊市帯山3、会社員舞鴫 まいしぎ 淳(50)と、同県長洲町宮野の僧侶、木下和昭(56)の両容疑者を傷害致死容疑で逮捕した。2人は「除霊のため」として、3月頃から同様の行為を100回以上繰り返していたという。 発表によると、2人は8月27日午後9時頃、同町宮野の宗教施設「中山身語正宗なかやましんごしょうしゅう玉名教会」で、舞鴫容疑者の次女で熊市立帯山中2年ともみさん(13)を椅子に座らせ、腕や足をベルトで縛り、「滝行」と称して、約5分間、顔を上に向けさせた状態で水を浴びせるなどの暴行を加え、死亡させた疑い。ともみさんが意識を失ったため、救急車を呼び、病院に搬送したが、翌28日午前3時40分頃に死亡した。死因は窒息死。 2人は調べに対し、「娘に悪

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  • 中二化の時代? - Living, Loving, Thinking, Again

    現代という時代の気質 (晶文選書) 作者: エリック・ホッファー,柄谷行人出版社/メーカー: 晶文社発売日: 2002/11メディア: 単行購入: 2人 クリック: 26回この商品を含むブログ (11件) を見る またもやエリック・ホッファー『現代という時代の気質』からの抜書き。 第1章「未成年の時代」から。 (前略)とくに二十世紀にはほとんど全世界的な規模で少年化の現象がみられる。共産主義、ファシズム、人種的偏見(クー・クラックス・クラン団)、その他世界の低開発地域で現在勃発している大衆運動の少年的性格は誰にでもすぐわかるだろう。新興国あるいは復興国の指導者はほとんどすべてがその性格形成にきわだって少年的な要素をもっている。(pp.16-17) (前略)少年性というのは年齢の問題というよりもむしろ精神の状態ではないだろうか。ティーンエイジャーはどの年齢層にもいるのではないだろうか。一五

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