タグ

ブックマーク / trivial.hatenadiary.jp (48)

  • 高度に発達した「最近のラノベ」は、サラリーマン小説と区別がつかない - 一本足の蛸

    星降る夜は社畜を殴れ (角川スニーカー文庫) 作者: 高橋祐一,霜月えいと出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店発売日: 2014/07/31メディア: 文庫この商品を含むブログ (5件) を見る数年前からライトノベルをほとんど読まなくなっているので、最近のラノベの傾向がよくわからない。このあたりを読むとますます傾向がわからなくなってくる。 なので、今日読んだ『星降る夜は社畜を殴れ』が最近のラノベの中でどのように位置づけられるのかなどといったことはさっぱり見当がつかない。オビをみると、「『涼宮ハルヒ』シリーズの谷川流衝撃!!」とか書いてあるのだが、今でも谷川流の名前は有効なのだろうか? それとも、他にオビのコメントにふさわしい人材がいないほどスニーカー文庫の作家層は薄いのだろうか? そのあたりもよくわからない。 このを手に取ったのは、『星降る夜は社畜を殴れ』:"社畜ライトノベル"

    高度に発達した「最近のラノベ」は、サラリーマン小説と区別がつかない - 一本足の蛸
  • フォアグラとは脂肪肝のことと見つけたり - 一本足の蛸

    ファミリーマートが今月末に予定していたフォアグラを使った弁当の発売を中止したという。以下、ファミリーマートのニュースリリースにリンクしておく。どちらもPDF。 大好評“ファミマプレミアムシリーズ”新商品 フォアグラを使った弁当、トリュフを使ったコロッケなどを続々発売! 〜専門店の格的なメニューを徹底追求〜 商品発売の見合わせに関するお知らせ 関連するメディアの報道の一部にもリンクしておこう。 ファミマ・フォアグラ弁当「残酷」と発売中止へ : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) ファミマに「フォアグラの飼育は残酷」と抗議 やむなく特製弁当の販売を中止 - MSN産経ニュース 「フォアグラは残酷」ファミマ弁当発売中止:社会:スポーツ報知 時事ドットコム:ファミマ、弁当の発売を見合わせ=フォアグラ「残酷」との指摘で 今リンクした記事のうち、MSN産経ニュースのものがもっとも詳し

    フォアグラとは脂肪肝のことと見つけたり - 一本足の蛸
  • 最近、ラノベ以外の小説が読めなくなって困っています。 - 一本足の蛸

    えー、見出しにも書いたとおり、最近、ライトノベル以外の小説*1が読めなくなってしまい、非常に困っているわけであります。いや、別に困ることなんかないべ、とおっしゃる方もいらっしゃることでしょう。もちろん、娯楽としての読書なのですから、一般論としては、ラノベばかり読もうがマンガばかり読もうが、別に困ることは何もないわけです。しかし、一般論ではなく個別の事例になってくると、やはりラノベばかり読むのが困ることもあるわけでして、たとえば、これからラノベ作家になろうと志して実作に励む人が読む小説がラノベばっかりだとすると、結果は縮小再生産にしかならないわけで、これはこれで非常に困ったことでありましょう。もちろん、そのような人はたいていデビューできないので、困るのは人だけだという考えもありましょうが、最近のラノベ出版業界の動向を見ると、必ずしもラノベばかり読んで他の小説を読まずに投稿したと思しき作品が

    最近、ラノベ以外の小説が読めなくなって困っています。 - 一本足の蛸
  • 『オーブランの少女』を読む - 一本足の蛸

    オーブランの少女 (ミステリ・フロンティア) 作者: 深緑野分出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2013/10/22メディア: 単行この商品を含むブログ (16件) を見る2010年の第7回ミステリーズ!新人賞は当たり年で、受賞作「強欲な羊」(美輪和音)のほか、2篇の佳作入選作があった。そのうちの1篇*1が深緑野分の「オーブランの少女」だ。この作品は同年12月の『ミステリーズ!vol.44』に掲載された後、『ベスト格ミステリ2011』にも収録されている。 「オーブランの少女」に続く深緑野分の第二作「仮面」が発表されたのは、2012年6月の『ミステリーズ! vol.53』なので、「オーブランの少女」から1年半後のこととなる。そして、さらに1年半を経て、「オーブランの少女」「仮面」ほか3篇を含む初の作品集が刊行された。それが書『オーブランの少女』だ。 世の中の事柄にはなんでも「上に

    『オーブランの少女』を読む - 一本足の蛸
  • 久しぶりにライトノベルでも - 一本足の蛸

    俺の教室にハルヒはいない (角川スニーカー文庫) 作者: 新井輝,こじこじ出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2013/08/31メディア: 文庫この商品を含むブログ (16件) を見る昔はライトノベルをよく読んでいた*1ものだが、数年前からほとんど読んでいない。すっぱり縁を切ったというわけではないのだが、ふだんから新刊をチェックすることはなくなったし、何かの弾みでを買っても積ん読状態になって、結局ため息をつきながら古屋に売ってしまうという有様。今年読んだライトノベルは、『インテリぶる推理少女とハメたいせんせい In terrible silly show, Jawed at hermitlike SENSEI』1冊きりのはずだ。これはタイトルのインパクトに惹かれて読んだのだが、正直読み進めるのが辛かった。 今日読んだ『俺の教室にハルヒはいない』もある意味インパクトの強いタイトルだが

    久しぶりにライトノベルでも - 一本足の蛸
  • 地域猫を殺したら動物愛護法第44条第1項違反か? - 一本足の蛸

    あまり時間がないので走り書き。 先日、こんな記事を見かけた。 山形市の霞城公園で昨年秋以降、元気だったネコが突然姿を消す「事件」が相次いでいる。いずれも住民らが名前を付けて世話をしていた「地域ネコ」。ねぐら用に発泡スチロール箱で作った「ネコハウス」が壊される被害も続発し、関係者はネコたちの身を案じつつ警戒を強めている。 この記事だけではよくわからないが、もしかしたらたちに害意を持つ人間の手で殺傷されている可能性があるのではないかと思う。では、その場合、犯罪として処罰の対象となるだろうか? 第四十四条  愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけた者は、一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。 【略】 4  前三項において「愛護動物」とは、次の各号に掲げる動物をいう。 一  牛、馬、豚、めん羊、やぎ、犬、ねこ、いえうさぎ、鶏、いえばと及びあひる 二  前号に掲げるものを除くほか、人が占有してい

    地域猫を殺したら動物愛護法第44条第1項違反か? - 一本足の蛸
  • 「理屈込みで面白い」ということ - 一本足の蛸

    「理屈抜きで(に)面白い」という言い回しがある。たいていは褒め言葉として使われる。逆に考えれば「理屈込み」だと面白くないということなのだろう。 しかし、世の中には「理屈込みで面白い」ということもある。たとえば、これ。 天城一の密室犯罪学教程 作者: 天城一,日下三蔵出版社/メーカー: 日評論社発売日: 2004/05メディア: 単行購入: 5人 クリック: 23回この商品を含むブログ (85件) を見る『密室犯罪学教程』は小説10篇からなる「実践編」と密室の構成方法を解説した「理論編」がセットになっている*1。で、その「実践編」を読んでみると、何というか、小説としての妙味が乏しいというか、その、平たく言えばつまらない。ミステリは特殊な技巧小説なので、通常の小説で面白さを演出するために用いられるドラマティックな、あるいはロマンティックな要素をそぎ落とすことはよくあるのだけど、『密室犯罪学

    「理屈込みで面白い」ということ - 一本足の蛸
  • 何を書いているかが理解できない - 一本足の蛸

    支倉凍砂『キタイのアタイ』 Illustration/国道12号 | 最前線 支倉凍砂の小説を久しぶりに読んだ気がする。 いや、気がするだけでなく、実際に久しぶりだ。 『狼と香辛料』の最後のほうは買うだけ買って積んであるし、『マグダラで眠れ』も買うだけ買って積んである。 マグダラで眠れ (電撃文庫) 作者: 支倉凍砂,鍋島テツヒロ出版社/メーカー: アスキーメディアワークス発売日: 2012/07/10メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 245回この商品を含むブログ (61件) を見る支倉凍砂に限らず、ライトノベルは最近全然読んでいない。読める気がしない。読める気がしないのだから買わなきゃいいのだが、それでも買ってしまうのは惰性というもの。惰性で積まれるがかわいそうだが、なに、には感覚がないから自分が読まれているかどうかを知ることはないし、には感情がないから自らを哀れむこともな

    何を書いているかが理解できない - 一本足の蛸
  • ハイカルチャーとローカルチャーとメインカルチャーとサブカルチャーとアグリカルチャーとモザイカルチャー - 一本足の蛸

    予め断っておくが、この記事はアグリカルチャーとモザイカルチャーは扱っていない。関係ないのに見出しに入れたのはなぜかといえば、文にはあまり内容がないのでせめて見出しだけでも飾り立てて賑やかにしておこうと思ったからだ。つまり、一言でいえば「枯れ木も山の賑わい」ということである。読者諸氏にとって「茶腹も一時」となれば幸いである。 さて、以前文楽とクラシック音楽とサーカスとストリップ - 一足の蛸という文章を書いたところ、吐き気を催すほどに高尚な - Danas je lep dan.からリンクを張られていた。批判的な文脈での言及だったらそれをどう受け止めるか考えてみないといけないな、と思ったのだが、ざっと一読したところ特にコメントはなく、単なる参考リンクのようだったので、そのまま放置していたのだけど、今日ふと思い出して再読してみたところ、一つ気になるところがあった。 「ハイカルチャーを滅ぼせ

    ハイカルチャーとローカルチャーとメインカルチャーとサブカルチャーとアグリカルチャーとモザイカルチャー - 一本足の蛸
  • 文楽とクラシック音楽とサーカスとストリップ - 一本足の蛸

    橋下市長、『ストリップも芸術』『曽根崎心中は自殺を美化?』 - Togetter NaokiTakahashiさんとtonden2さんの文楽助成に関する対話 - Togetter 上のリンク先のテーマは要するに「地方公共団体の文化政策において優先順位をどうするか」ということで、下のリンク先のテーマは「地方公共団体の文化政策と他の政策の優先順位をどうするか」ということだと解釈した。間違っていたらごめん。 どちらも難しい問題だが、後者のほうがより難しいのは確かだ。民主主義なのだから民意がすべて、というような単純な話ではないだろうと思うが、客観的で万人が納得するうえ、実用に耐える基準*1があるのかどうか。この問題については、以前も何度か考えたことがあるが、まとまった考えを得るには至っていない。 福祉と文化を秤にかけりゃ福祉が重たい地方行政 - 一足の蛸 文化の敵は市場原理主義だけとは限らない

    文楽とクラシック音楽とサーカスとストリップ - 一本足の蛸
  • 友桐夏、7年間の軌跡 - 一本足の蛸

    星を撃ち落とす (ミステリ・フロンティア) 作者: 友桐夏出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2012/06/28メディア: 単行購入: 3人 クリック: 103回この商品を含むブログ (29件) を見る はじめに 友桐夏が『白い花の舞い散る時間』でデビューしたのは2005年のことだから、今年でデビューから7年目ということになる。このたび古巣のコバルト文庫を離れて東京創元社のミステリ・フロンティアから再デビューすることとなった。 友桐夏はミステリ・フロンティアで書けばいいのに、というような意見はデビュー当時からあった。誰かどこで言っていたのかは忘れたし、探しても見つからなかったが、ここ にははっきりとそのような意見が書かれている。 なぜ、当時の読者がコバルト文庫でデビューした新人を評するのに全然無関係のミステリ・フロンティアに言及したのか、7年も経つと事情がわからない人も多いだろうと

    友桐夏、7年間の軌跡 - 一本足の蛸
  • 関西弁の「さわる」には「ふれる」とは別の意味がある - 一本足の蛸

    昨秋の大阪市長選で橋下徹市長に敗れた平松邦夫前市長が14日、東京・日記者クラブで講演。橋下氏が提唱する大阪都構想について「行政の形を触るだけで良くなるというのは大きな間違い。大阪市を実験台にしている」と批判した。

    関西弁の「さわる」には「ふれる」とは別の意味がある - 一本足の蛸
  • 「江戸時代に戻ればいい」 - 一本足の蛸

    上の記事、隘路に…… - 一足の蛸の続き。 さっきはPseuDoctorの科学とニセ科学、それと趣味: 電気が足りないと人死にが出る(あるいは、脱原発への冷静な議論)の「段階的脱原発派」としての主張に首を傾げたのだけど、もう一つ別のところでも疑問を感じたので指摘しておきたい。 「電力が足りなければ使わなければ良い」という考えの人もいらっしゃる様です。そしてどうやら、その考えの根拠になっているのが「昔はそんなに電気は使っていなかった。多少は不便かもしれないが、昔の暮らしに戻れば良いのではないか」という考え方の様です。極端な意見では「江戸時代に戻れば良い」とまで言っている人も居る様です。 というわけで、「江戸時代に戻れば良い」と言っている例をひとつ紹介しよう。 そもそも相手にする話でもありませんが、私自身は「江戸時代に戻ってもいいじゃない」と思っています。が、それ以前に江戸時代とは知識レベル

    「江戸時代に戻ればいい」 - 一本足の蛸
  • 自明でない「当たり前」 - 一本足の蛸

    今日、全然別の話題について書かれた2つの文章を読んで、「あ、似てる!」と思った。 まず、それぞれの文章から該当箇所を引用してみよう。 これ、ひとつには品揃えの問題なんだけど、もうひとつはシステム的な問題だったりする。順番にレジに並ぶことができなくて、売場で金払おうとするじーさんとか、まあ収納代行でもそうだよね。「コンビニに行けば払える」っていうことになるから、払込用紙なんか持ってこなかったりもする。おじいちゃん、バーコードのある紙がないとできないのよ、おうそのバーコードってのはなんだい、それはねこういうものなのよ、おう、それ捨てちまったい。捨てんなよ。 見りゃわかることだ。だってレジでバーコード入力してんだから。ただそれを「見て」わかるのは一定以下の世代であり、年寄りにそれは通じない。つまりコンビニを便利に使うのにも、それ相応の知識ってのは必要だったりして、それが年寄りには欠落してることが

    自明でない「当たり前」 - 一本足の蛸
  • 道徳と法の腐れ縁 - 一本足の蛸

    このたびの「生活保護の不正受給」(?)騒動が起こるまで、河準一という人物のことを知らなかった。ついさっき、「河」は「かわもと」なのか「こうもと」なのか気になってWikipediaで調べたほどだ。お笑いコンビ次長課長の一員だということだが、そう言われてみればかすかに記憶にあるなぁ、という程度。 そういうわけなので、全然知らない人の縁者が生活保護を受けていたのが不正かどうかなどということにも関心がなく、関連する報道をあまり真面目に読んでいなかったのだけど、その間にだんだん話が大きくなってきたので、ちょっとは追いかけてみようかと思ったところで見かけたのが次の記事だ。 河準一氏叩きで見失われる当の問題[絵文録ことのは]2012/05/25 河準一氏叩きで見失われる当の問題(松永英明) - BLOGOS(ブロゴス) これはよくまとまっていて大変参考になった。なるほどなぁ、と感心もした。事

    道徳と法の腐れ縁 - 一本足の蛸
  • 髪の毛が伸びる人形があるとテレビ等で見ましたが、本当にあるのですか? - 一本足の蛸

    たまたま見つけたこのページに3つの質問と回答が掲載されている。質問のみ引用しよう。 Q、夫婦でお参りすると別れると言われることがありますが当ですか? Q、雛人形は年頃まで飾っていると嫁入りが遅れると言いますが当ですか? Q、髪の毛が伸びる人形があるとテレビ等で見ましたが、当にあるのですか? 又、なぜ伸びるのですか? 回答は画像に埋め込まれていて、文字起こしをするのが面倒だから、直接アクセスして確かめてほしい。しみじみとした味わいが感じられる。

    髪の毛が伸びる人形があるとテレビ等で見ましたが、本当にあるのですか? - 一本足の蛸
  • 3つのキーワードで読み解く『氷菓』 - 一本足の蛸

    氷菓 (角川文庫) 作者: 米澤穂信,上杉久代,清水厚出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2001/10/28メディア: 文庫購入: 17人 クリック: 956回この商品を含むブログ (574件) を見る今日の見出しは少し思わせぶりなので「『氷菓』を3つのキーワードで読み解くとはいったいどういうことか?」とか「そもそも3つのキーワードとは何か?」という疑問が思い浮かぶかもしれない。 もったいぶっても仕方がないので、手の内を明かしておこう。順序は前後するが、3つのキーワードとは何かという疑問から回答する。それは、次の3つだ。 糸魚川 道具主義 中等教育 次に、この3つのキーワードから『氷菓』を読み解くというのはどういうことなのかについてだが、ここで筆者は読者諸氏に謝らなければならない。実はこの文章は、『氷菓』を読み解くのには全然役に立たないのだ。 ごめん。 ただ、思わせぶりな見出し

    3つのキーワードで読み解く『氷菓』 - 一本足の蛸
  • ミステリとライトノベルと老害と - 一本足の蛸

    最近、ライトノベルは全然読んでいないし、ミステリもたまにしか読んでいないので、ミステリとライトノベルの相性がどうこうという話題についてはついていけないのだけど、ライトノベルミステリの困難さ - 小説☆ワンダーランドとそれに対する興味深い反応を見かけたので、メモのかわりに少し書き留めておく。 そもそもミステリというジャンルそのものの宿命として、ある程度の読解スキルと注意力を読者に要求するというのがあります。これが「気軽に読み流せる」ライトノベルの魅力を大きく殺してしまっているのです。 これに対して、反論というか異論というか、否定的な意見が2件あった。 これはミステリ読み特有の視点じゃないでしょうか。「謎を解いてやろう」と意気込んでミステリを読む必要は、ほんらい全くないのです。登場人物たちが謎解きに興じるさまを眺めるだけでもミステリを読むという行為は成立するし、ライトノベルとしての読み方は。米

    ミステリとライトノベルと老害と - 一本足の蛸
    shimomurayoshiko
    shimomurayoshiko 2012/05/11
    発掘(驚愕)
  • ぶよぶよとしたしまりのない国 - 一本足の蛸

    右肩上がり - 一足の蛸の続き。グラフを再掲する。 このグラフを作ってみようと思ったのは、数日前のことだった。 何の弾みだったかは忘れたが、Twitterで次のように呟いたのがきっかけだ。 以前から、都市またはその近郊の生活環境への鳥獣被害を懸念している。現在、獣害対策は農林水産業関係がメインで、野生動物が住宅地に襲いかかってくるような事態への備えは必ずしも十分ではない。だが、農村は着実に衰退を続けていて、緩衝地帯を失った都市はいずれイノシシ、シカ、サルなどに直面することになるだろう、という懸念だ。 もっとも、鳥獣被害の恐れというのは都市郊外化の主要な問題ではない。第二次世界大戦に擬えるのに都合がよかったので、猪鹿蝶を引き合いに出しただけで、そのような「敵」を措定しなくても都市郊外化は問題だらけだ。 たとえば、シートン俗物記の[自滅する地方]シリーズを読むと、豊富な写真つきで、地方都市の

    ぶよぶよとしたしまりのない国 - 一本足の蛸
  • これからの「合法ツアーバス」の話をしよう - 一本足の蛸

    関越道のバス事故のニュースをみて、ふと思いついたこと。 この事故を起こしたバスは、「高速ツアーバス」と呼ばれる運行形態のバスだ。「ツアー」というのは旅行のことだが、パック旅行のメニューの一部にバスでの移動が組み込まれている「バスツアー」ではなくて、バスを用いた輸送サービス以外にはほとんど何もない。従って、実態としては長距離路線バスとほぼ変わるところはない。 ツアーバス - Wikipedia 高速バス - Wikipedia で、思いついたことというのは、この「高速ツアーバス」の手法は偽装請負に似ているのではないかということだ。 偽装請負 - Wikipedia 旅行会社と観光バス会社との契約関係に何らかの偽装があると言いたいわけではない。「ツアー」という文言と実態とのずれが「請負」ないし「委託」という文言と実態とのずれに似ているのではないかということだ。 今回の関越道バス事故以前から「高

    これからの「合法ツアーバス」の話をしよう - 一本足の蛸