1986年にマンUの監督に就任してから25年目となった今季。国内リーグ最多優勝回数だけでなく、1999年にはイングランド初となるトレブル(プレミア、FAカップ、欧州CLの三冠制覇)も記録している、まさに生ける伝説である マンチェスターUは、バルセロナの前に敢え無く敗れた。 スコア上は1対1と均衡を保った前半でさえ、ポゼッションでは33%対67%と圧倒的な劣勢を強いられた。数字が全てではないと言われることもあるサッカーの世界だが、今回は数字が示す通りの一方的な敗戦だった。 最終的なスコアは1対3。 2年前の決勝対決と同じ2点差だが、「完敗色」は今年の方が強い。0対2で敗れた前回は、自軍の攻撃よりも敵の攻撃力を意識した悔いの残る内容だったが、今回は勝ちにいった末に実力差を見せつけられてしまったのだから。 国内メディアでは、中盤に人数を割く安全策ではなく、4-4-1-1システムを採用したアレック