「始業時間に遅れまい」と、人を押しのけ駅の階段を駆け上り、定員を裕に超えた満員電車に無理やり乗りこむ。赤信号になりそうでも、颯爽と横断歩道を渡り切る。 そんな光景、日本にいれば、誰もが目撃したことがあるだろう。 もしかしたら「自分のことかも」とドキッとした人もいるのではないか? そして、始業時間に間に合ったとしても、終業時間にきっちりに帰れないことを知っているのに、日本人は「遅刻しない」ように必死になるのだ。 おかしくはないか? そんな疑問を抱いたある男が「新しい制度」を提唱している。 その男は、慶応義塾大学特任助教の若新 雄純氏。 彼が提唱しているのは「午前中の仕事を禁止する」という「フリーAM制度」。 最近では、企業や官公庁が、長時間労働を改善するために、出勤時間を1~2時間前倒しする「朝型勤務」が導入され始めている。 そんな中、あえて出勤時間を1~2時間後ろ倒しにするこの制度。 「遅