保護司の総数と新任者数の推移 【田村剛】刑務所や少年院を出た人の社会復帰をボランティアで支援する保護司が減っている。法務省のまとめでは昨年12月1日現在、4万7975人(速報値)となり、3年間で千人近く減少。法務省は「このまま減り続ければ再犯防止の役割を果たせなくなる」と危機感を強め、新年度から対策に乗り出す。 保護司は、人望や熱意があり、時間にも余裕がある比較的高齢な人が地元の保護司会から推薦され、就くことが多い。同省によると2011年に全国で新たに任命された人は2387人。3656人だった02年の約3分の2に減った。一方、退任者は2828人おり、高齢や死亡で抜けた分を埋めきれていない。 定数5万2500人に占める割合(充足率)は91.4%。東京都(79.6%)や京都府(87.7%)、福岡県(89.0%)などで落ち込みが目立つ。住民の入れ替わりが激しい都市部では適任者が見つかりにく