結晶水の多くは実際に金属に配位して錯塩を形成しています。 CuSO4・5H2Oの場合、Cu2+の周りには6つのO原子が、 正八面体構造(長2短4)で配置されます。 Cu2+に対して4つのH2Oが平面4配位で配位し、 SO4(2-)の2つのOが、軸方向にイオン結合で2つのCu2+を架橋する形で、 結晶構造に収まっています。 残りの1つのH2Oは、配位していないSO4(2-)の2つのOと 水素結合しています。 CuSO4・3H2Oの場合も、Cu2+の周りには6つのO原子が、 歪んだ正八面体構造で配置されます。 Cu2+に対して3つのH2Oが配位し、2つのSO4(2-)由来の3つのOが、 イオン結合2つと配位結合1つ(実際は両者を 明確に区別できるわけではないのですが)で結合しています。 SO4(2-)自体は2つのCu2+に3つのOで結合していることになり、 残りのOは、配位したH2Oと水素結合
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