埼玉県所沢市が50以上の基幹系システムおよび情報系システムのほぼ全てを対象に共通仮想基盤を構築し、7月から稼働させているという。ネットワンシステムズが12月6日に発表した。 所沢市は従来、100台以上の物理サーバによって基幹系システムと情報系システムを稼働させていた。そのため、運用管理が煩雑になるほか、設置スペースや消費電力が増大するという課題を持っていた。そこで、共通仮想基盤を新規構築し、基幹系システムと情報系システムを約5年にわたって順次移行する。これにより、100台以上の物理サーバをブレードサーバ12台に置き換えることで約9割の物理サーバを減らし、運用管理コスト、設置スペース、消費電力を削減できるという。 所沢市が構築する共通仮想基盤は、EMCの「VSPEX」をベースにした仮想環境が用いられている。物理サーバと仮想サーバの双方を一括管理でき、障害発生時も迅速に業務システムが復旧される