「年収945万円なのに忍者不足」――。そんな「フェイクニュース」がインターネットで拡散され、忍者を募集中とされた三重県伊賀市に世界中から100件を超す問い合わせが殺到している。驚いた市は24日、5カ国語対応の市公式サイトに「忍者の募集はしていません」と情報を否定する文書を掲載した。 発端は、岡本栄市長が今月5日に市役所で受けた米公共ラジオNPRの番組の取材。忍者を活用したまちの活性化策や少子高齢化対策などを述べ、16日に米国で放送された。ところが、問い合わせが殺到した後に市職員が番組の内容を翻訳すると、「忍者パフォーマーは2万3千ドル(約255万円)から8万5千ドル(約945万円)ほど稼げる」「忍者は不足している」などの内容が出演者の間で話し合われていた。放送内容はSNSで拡散していき、人手不足と年収の部分が強調されていったという。 市や伊賀上野観光協会には23日までに、スペインの16件を