日本の国防を支える組織や人、モノへの投資を怠ると、将来的にその力は衰退していきます。希少なモノはお金だけではなく、人や技術、時間も含まれます。自衛隊を経済の側面から見ることで、新たに見えてくる問題点とその解決策を考えさせてくれる良書です。 国防問題を中心に活躍される桜林美佐さんの著書。 "本書は、日本の防衛経済のいまをとらえ、これからを考えることを目的としています。防衛をたんに力の観点でとらえるだけでは、決して正しい答えは導けません。経済のなかに防衛は存在し、防衛は外敵から国民の幸福、すなわち経済そのものを守っているのです"(65ページ) --- 特別対談では、2015年に可決された安保関連法を「戦争法案」「徴兵制につながる」などとレッテル貼りした団体や個人の話題から、日本の安全保障に関する論点を明らかにしていきます。 第一章:戦後日本の防衛史(冷戦から中国が台頭しる現在まで)を概観してい