人類の歴史のなかで、最も致死率が高く、壊滅的な被害をもたらした感染病のひとつがペストであることは間違いない。541年から767年にかけて、ユスティニアヌス帝時代の東ローマ帝国を中心に流行したペストでは、当時の人口の50パーセント近くが死亡し、ローマ帝国の崩壊を早めたと考えられている。 17世紀イタリア、感染源とみなされていた「悪性の空気」から身を守るため、全身をガウンで覆い、大量の香辛料を詰めたくちばし状のマスクを装着している医師の絵画。 14世紀に流行した「黒死病」も同様で、わずか数年でヨーロッパ全体に広がり、人口の60パーセントが死亡したと考えられている。 この非常に感染力の強い病気はこれまで、ネズミの体内で細菌が繁殖し、その血を吸ったノミがその後人間の血を吸ったときに細菌を吐き出すことに関係があるとされてきた。つまり、害虫や害獣の急増によってペストが発生し、継続したと考えられてきた
「危ない!」。交通事故や高所からの落下など突発的に危険な状態に陥った瞬間、物事がスローモーションのように見えた-。経験がある人も多いこの現象の研究に、千葉大学文学部認知心理学研究室の一川誠教授(51)と同学部卒業生の小林美沙さん(26)が挑み、画像観察を用いた実験で、現象が実際に生じることを確認した。一川教授によると、この現象は交通事故で多く報告されているといい、「今後事故が起こりそうな時に警告などを出せるようになれば、被害が少なくなるかもしれない」と研究成果の応用に期待を込める。 この現象に関するこれまでの研究では、バンジージャンプで恐怖を感じた時の感情が、時間を長く感じることに影響するかが調べられていたが、アトラクション的要素から楽しさが加わってしまい難しかった。 一川教授は、刃物や拳銃を突き付けられたり、人が燃えているといった、楽しさを排除し、恐怖と不快を感じるカラー画像を使用し、
自然界にある4つの力といえば、重力、電磁力、原子核をまとめる弱い力、強い力。でもまだ未解明の第5の力があるとしたら? 昨年ハンガリー科学アカデミーのAttila Krasznahorkay博士率いるチームがその第5の力が働いているとしか思えない異常な放射性崩壊を発見し「Physical Review Letters」に発表する事件がありました。専門家の間では半信半疑で受け止められ、大きなニュースにもならなかったんですが、このほど米カリフォルニア大学アーバイン校のJonathan Feng教授率いる理論物理学チームが検証してみたところ、ハンガリーチームの実験と結論にはなんら欠陥が認められないことが大判明、「ガチで第5の力なんじゃ!?」と学会が騒然となっています。 自然界に第5の力が存在するのではないかという話は以前からありました。ひとつには、素粒子物理学の標準模型ではダークマター(観測可能な
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