社会政策・労働問題研究について歴史的なアプローチで研究しています。ここではそのアイディアやご迷惑にならない範囲で身近な方をご紹介したいと考えています。 法政の大先輩である本田一成さんから新著『チェーンストアの労使関係』をお送りいただきました。ありがとうございます。ここ数年読んだ本のなかでもっともすごい本なんじゃないかなと思うくらいです。大著なんですが、これも本田さんからすれば、詳細に書いた紀要論文のダイジェストという性格なんですね。とにかく、冲永賞をはじめ、今年の労働関係の賞は総ナメだと思います。労使関係に関心ある人は読むべきです。 まず、この本は労使関係史という形を取っていますが、経営史、産業史という色合いも強く持っています。私も十年くらい前までの産業史しかフォローしていませんが、日本経済史系の産業史には、実は労使関係研究ではあまり重視されない隅谷三喜男の『日本石炭産業史』以来、労使関係
3月3日に開かれた日本弁護士連合会(日弁連)の臨時総会で、委任状の「委任先が改変」されたのではないかという疑惑が起こり、ネットで大きな話題になった。総会後、東京弁護士会(東弁)がメディア向けの説明会を開き、「事務員のミスだった」と釈明した。 問題を指摘したのは、北周士弁護士(東京弁護士会)だ。北弁護士は、総会のメインテーマだった「依頼者見舞金制度」への反対を表明し、ネット上で委任状を募集。18通が集まったが、このうち3通について、委任先が別の弁護士の名前に書き換えられていたことが明らかになった。 具体的には、北弁護士の名前の上に訂正印が打たれ、別の弁護士の名前が書き足されていた。SNSへの投稿を発端にネットで話題となり、総会でも「可決するために不正を働いたのではないか」と議論がヒートアップした。 ●原因は「超アナログ」な作業にあった 東弁副会長の谷眞人弁護士は、「名前の書き換え」に
学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地払い下げ問題で、学園側が自民党の鴻池祥肇元防災担当相に便宜供与を求めたとする文書を、共産党が暴露した。「怪しさ」の演出だけを狙う稚拙な手法ではなく、ファクト(事実)を示して政権を揺さぶる姿勢は、野党のあり方として高く評価されるべきだ。 それに引き換え、だらしなさが際立つのは民進党である。頻繁に「森友学園調査チーム」なる会合をマスコミフルオープンで開き、「政府を追及してますよ」というポーズを印象づけることには熱心だが、共産党のような攻撃材料は入手できていない。民進党が乱立させている多種多様な「調査チーム」の大半は、関係省庁の官僚のつるし上げに終始しているのが実相だ。 共産党の成果を前に、野党第一党として少しはバツの悪さを感じているかと思いきや、2日の参院予算委員会を見る限り、その姿勢は相変わらずである。 杉尾秀哉参院議員は、臆面もなく「週刊文春」
今週はアカデミー賞の授賞式がありました。最後の作品賞の発表で間違えられるというハプニングばかりが報道されましたが、個人的には『ラ・ラ・ランド』が6部門で受賞したことに興味を覚えました。というのは、『ラ・ラ・ランド』と日本で大ヒットしたアニメ映画『君の名は』には2つの共通点があり、日本と米国の双方が同じ問題に直面していることを示しているように感じられるからです。 ● 日米で大ヒット『ラ・ラ・ランド』 『君の名は。』の共通点はスマホ? それでは、『ラ・ラ・ランド』と『君の名は。』の共通点とは何でしょうか。個人的に感じたことであり、的外れかもしれませんが、第一にどちらの作品もストーリーより映像の美しさが評価されていることです。 以前この連載でも書きましたが、『君の名は。』は新海誠監督の世界観や映像の美しさで大ヒットした一方で、アニメ業界の大御所は「あれは映画というより100分に渡る壮大なミ
大学時代に単位を落とした構造力学、いつか勉強しなおそうと思ってずっと教科書をとってあったけれど、たぶんもうやらないだろうという悲しい認識に到達したよ…… ミシェル・フーコーの「性の歴史」も読まないだろうし、ましてドゥルーズ=ガタリも、そのうち読むかと思ったけど、「そのうち」はこないだろう。平井『ベルリン』三部作も、2度と読まないだろう (1度は通読したんだけどね) …… 大友克洋の初期作品集も、引っ越してきてから一度も開いてないし、レーニンは絶対読まないだろうし、いつかやりなおすつもりで取ってあった物理や電磁気学の教科書も、もう何年寝ていることか。紙の英和辞典とか、もう使うことなくなっちゃったよねー。マイナーな興味で買っていたチョコレートの本とかもいらない。一つ処分を決めると「これがアレならこっちも処分だよねー」になっていって、大航海時代叢書とかほぼ一回も開かず状態、準オカルト系の本とかも
月刊プリンセス編集部 @gekkan_Princess 【お知らせ】「刀剣乱舞-ONLINE-」のアンソロジー「『刀剣乱舞-ONLINE-』アンソロジー ー出陣準備中!ー」[原案:「刀剣乱舞-ONLINE-」より(DMMゲームズ/Nitroplus)]が秋田書店より発売決定! カバーは雪広うたこ先生描きおろし! 3/16発売です! 月刊プリンセス編集部 @gekkan_Princess 月刊プリンセス、チャンピオンクロスに掲載され好評を博した企画がコミックスに! 雑誌に掲載された作品のほかに描きおろし漫画&イラストも40Pも収録! 月刊プリンセス編集部 @gekkan_Princess 「『刀剣乱舞-ONLINE-』アンソロジー ー出陣準備中!ー」豪華執筆陣はこちら! 阿部川キネコ/一宮思帆/大熊ゆうご/梶山ミカ/くまだゆか/湖住ふじこ/ミキマキ/みなもと悠/雪森さくら/みもり/栗美あい
一橋大学を受験しようとしている高校生、一橋大学の学生を採用しようとしている企業の人事担当者に、一橋大学社会学部の実態を知ってもらいたいと思いこの記事を書く。 社会学部の惨状は同大学だけの問題ではなく、日本の大学における社会科学教育の失敗を端的に示す例であるといえる。 一橋大学社会学部とは、分かりやすく言えば、マルクス主義者の高島善哉を開祖とし、マルクス主義教育を特徴とする社会学系の学部である。社会学「系」と書いたのは、大学公式プロフィールに「社会科学・人文科学の総合化をめざす」学部とあるとおり、社会学だけでなく社会・人文系の広い分野の研究者が集まっているからだ──良く言えば。つまりはマルクス主義者やマルクスの影響が色濃い研究者がやたら多いばかりの、文学部の出来損ないである。 世間一般では一橋大学といえば、経験主義や功利主義を重んじる校風の、実学の大学というイメージだろう。商学部、経済学部は
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