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ブックマーク / blueeyedson.hatenablog.com (7)

  • 吉川浩満『理不尽な進化――遺伝子と運のあいだ』 - katosのブログ

    理不尽な進化: 遺伝子と運のあいだ 吉川 浩満 朝日出版社 2014-10-25 売り上げランキング : 1300 Amazonで詳しく見る by G-Tools 読んでためになるだけでなく、何というか、心が洗われるようなだった。 書のはじめの方で明かされるモチーフは、専門的な科学としての進化論の基的な考え方を過不足く解説しつつ、それと大衆的な進化論のイメージあるいは「世界像」としての進化論との懸隔を明らかにしながら、(後者を前者に近づけようという科学的啓蒙とは別の関心から)その「懸隔」そのものの私たちにとっての意味を問う、といったところ。ここではひとまず専門家と素人との懸隔が問題であるように見える。しかし叙述が進むにつれて、それはドーキンスとグールドとの懸隔であり、また実はグールドの内部にあってその人自身を苦しめたはずの葛藤であり……と変奏され、さらにはそれが科学理論と世界像、自然

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  • 奥村隆『社会学の歴史? 社会という謎の系譜』有斐閣アルマ - katosのブログ

    社会学の歴史I--社会という謎の系譜 (有斐閣アルマ) 奥村 隆 有斐閣 2014-12-13 売り上げランキング : 16117 Amazonで詳しく見る by G-Tools どうもありがとうございました。

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    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2014/12/19
    単著か!
  • ■ - katosのブログ

    数年前に『現代思想』別冊の上野千鶴子特集号に書いたエッセイの草稿をサルベージしておく。雑誌に載ったバージョンと大筋は変わらないが、原稿用紙6、7枚分長い。 「わたし」への持続する意志について 加藤秀一 1 一九八三年に大学に入った人間が、フェミニズムと名づけられた思想運動について、したがってそれが対峙した性差別の現状について学ぼうと欲したとき、上野千鶴子から始めることはほとんど自然の摂理だった。僕自身について言えば、フェミニズムに深く魅了されるにいたる細々とした個人的前史もなくはなかったけれども、それが知的な関心として一気に上昇気流に乗せられたような感じがしたのは、紛れもなく上野千鶴子という一陣の風がもたらした開放感の中でのことだった。当時、仲間と一緒にJ・S・ミルやA・ベーベルの古典的な婦人解放論をお勉強し、あるいはイヴァン・イリイチの「ヴァナキュラー・ジェンダー」論を通して「ジェンダー

    ■ - katosのブログ
  • 重田園江『社会契約論』ちくま新書 - katosのブログ

    社会契約論: ホッブズ、ヒューム、ルソー、ロールズ (ちくま新書 1039) 重田 園江 筑摩書房 2013-11-05 売り上げランキング : 647 Amazonで詳しく見る by G-Tools 著者渾身の「著者近影」もさることながら、学生さんが描かれたという「美内すずえ風似顔絵」も同封していただきました。どうもありがとうございました。

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    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2013/11/20
    イジメカコワルイ
  • 田中ユタカ『初愛』 - katosのブログ

    初愛   (バンブーコミックス COLORFUL SELECT) 田中ユタカ 竹書房 2012-02-27 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools 親切な同僚がわざわざ研究室までやってきて貸してくれたので読んだ。あの、未だその意味を汲み尽くされていない問題作『愛人-AI・REN-』でマンガ史に不朽の名を刻んだ田中ユタカによる、久しぶりの「美少女エロ」直球勝負(このラベルは少々不適切かもしれない。表紙はそのまんまだけど、中身では女の子だけでなく、男の子の肉体や息づかいも結構描かれるからだ)。毎回、短いページ数で、少女と少年の初体験を、ただそれだけを、繰り返し、ひたすら優しく描く。背景や物語はほとんど語られない。まるでラモーンズのロックン・ロールのような、ほとんどストイックなまでのシンプルさ。しかし(あとがきからもうかがえるが)このテーマとスタイルに関する作者の

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    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2012/03/29
    「親切な同僚」/ そういえば加藤君には20年前に著者のデビュー作も読ませていたはずである。
  • 水見稜『マインド・イーター』 - katosのブログ

    マインド・イーター[完全版] (創元SF文庫) 水見 稜 東京創元社 2011-11-19 売り上げランキング : 9496 Amazonで詳しく見る by G-Tools これって、そんなに傑作ですか? たしかに、かなりよくできた宇宙ホラーSFだとは思ったし、読んでいるあいだは(会話の耐えがたい陳腐さに我慢すれば、ホラーとしてのストーリー展開は)まあそれなりに楽しめたけど、「日SFの達成」みたいな評価には「なんで????」というのが正直なところ。世界観の大枠になっている脈動宇宙論が古くさいのはまあ良いとして、ビッグバンの失敗がなんたらで「憎悪」がどうのこうのってのは何の比喩だか全然わからんし、まあそれはそういう話だと受け入れたとしても、だからどうなのという気しかしなかった。「生命」だの「精神」だの「心」だのといった素朴な物象をマジで信仰していることが大前提の書きっぷりにもついていけない

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    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2011/12/18
    ボロクソですな
  • 『ジョン・サールとの対話』 - katosのブログ

    Conversations With John Searle Gustavo Faigenbaum Libros En Red 2001-07 売り上げランキング : 315549 Amazonで詳しく見る by G-Tools 一部を(勝手に?)和訳してWebに乗せた人がいたらしく(もう現物は削除されている)、フーコーやデリダについてサールが語った内容が日語で読めるのだが、これがもう抱腹絶倒(←やや大げさ)、かつ(とりわけ社会学をやっている若い人たちの一部には)タメになるので、一部孫引きしてしまおう。要するに「デリダ・サール論争」などというものは存在しないのだ。 他方で,ミシェル・フーコーならよく知ってる.バークレーで同僚だったからね. あるとき,とぼくとで彼とランチで同席したことがあってね.彼に言ったんだ, "Michel, pourquoi tu écris si mal?"――

    『ジョン・サールとの対話』 - katosのブログ
    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2011/12/01
    あー。さるべーじされてる。
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