タグ

ブックマーク / booklog.jp (7)

  • 『サカナとヤクザ: 暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う』(鈴木智彦)の感想(100レビュー) - ブクログ

    「ヤクザ(専門)ライター」として名高い、鈴木智彦さんの最新刊。潔いまでの書名のインパクトに、思わず手に取ってしもうた。 日全国の名だたる港町・魚河岸の水産物とヤクザさんのつながり・因縁のかずかずを丹念に追ったノンフィクション。水産業と密漁の縁は切っても切れないというか、むしろ持ちつ持たれつの面も多い(あるいは多かった)という。港町の持つ、過去・現在のダークサイドをこれでもかと暴き立てていくので、海の幸の華々しい広告を見た感想が、「お得でしかもおいしそう」から、「ああ、これもひょっとして」と、微妙なものに変化してしまうことは否めない。しかも、水産物についてのグレー(ただし限りなく黒い)な考察だけではなく、港町の荒っぽさも劇画のように描いていく。私の育った町はどちらかといえば漁業よりも海運が元・地場産業だけど、ある朝ドラのブレイクまでは「怖いところ」で通っていた、という親世代の話も思い出した

    『サカナとヤクザ: 暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う』(鈴木智彦)の感想(100レビュー) - ブクログ
  • 【おくやみ】高畑勲さん逝去 代表作『火垂るの墓』『かぐや姫の物語』 | ブクログ通信

    4月5日、スタジオジブリ『火垂るの墓』、『かぐや姫の物語』などで知られるアニメーション監督高畑勲さんが、肺がんで亡くなりました。82歳でした。ご冥福をお祈りします。 (2018年5月16日最終更新) NHKニュース「アニメ作家 高畑勲さん死去 『火垂るの墓』などの作品」(2018年4月6日) ハフィントンポスト「高畑勲さん死去、ジブリ鈴木敏夫氏が追悼コメント『さぞかし無念だと思います』」(2018年4月6日) ハフィントンポスト「高畑勲さん『お別れ会』 宮崎駿監督は声を詰まらせながら、亡き盟友を偲んだ(追悼文全文)」(2018年5月16日) 経歴:高畑 勲(たかはた いさお、1935年10月29日 – 2018年4月5日) 三重県宇治山田市(現・伊勢市)生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。長編漫画映画『やぶにらみの暴君』(『王と鳥』の原型)の影響で、アニメ映画を作るために東映動画入社。テレビ

    【おくやみ】高畑勲さん逝去 代表作『火垂るの墓』『かぐや姫の物語』 | ブクログ通信
  • 著者みずから渋谷駅前交差点で本を手売り─!?某有名書店員:新井見枝香さんの挑戦 | ブクログ通信

    こんにちは、ブクログ通信です。寒い日が続きますね。 こんな寒い日のなか、12月19日、あの渋谷のスクランブル交差点そばで自著を手売りする著者が現れると聞いて、半信半疑、怖いもの見たさで取材に行ってきました。 取材・文/ブクログ通信 編集部 大矢靖之 著者:新井見枝香さん、渋谷の中心で 今回、渋谷駅前のスクランブル交差点での手売りをするのは、書店員の新井見枝香さん。某有名書店で名を馳せており、彼女が創立した「新井賞」は同書店で直木賞・芥川賞を越える売上になることもあるとか。テレビやラジオにも出演多数で、今後の活躍が期待されています。 12月16日にエッセイ『探してるものはそう遠くはないのかもしれない』を発売しました。37歳、独身、彼氏なし、という女性による、エッセイ集。書店の話ばかりではなくて、世知辛い世の中にどこかぴったりはまらない、仕事結婚に向いてない。というかそもそも社会に向いてな

    著者みずから渋谷駅前交差点で本を手売り─!?某有名書店員:新井見枝香さんの挑戦 | ブクログ通信
    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2017/12/21
    “むしろ卑怯”
  • あらかじめノーベル賞を狙っていたのか?早川書房の出版戦略を聞く カズオ・イシグロ担当編集者山口晶さんインタビュー後編 | ブクログ通信

    こんにちは、ブクログ通信です。早川書房でカズオ・イシグロさんの担当編集を努めていた山口晶さんへのインタビュー、後編となります。 インタビュー前編、「ノーベル賞受賞の舞台裏!一瞬で枯れた在庫!?早川書房で起きた大騒動に迫る!」では、カズオ・イシグロさんの編集者を担当したこともある山口さんに、ノーベル文学賞発表当日以降の騒動を当事者として語っていただきました。また受賞直後、書店で起きた大反響にどう対応したかも伺っています。 今回の「ブクログ通信」インタビュー後編では一歩踏み込んで、今回ノーベル賞受賞関連作はあらかじめノーベル賞などの大きいところを狙っていたかどうかを質問し、カズオ・イシグロさん来日可能性の逸話や、これから早川書房さんが目指していく方向についてお伺いしていきます。 取材・文・撮影/ブクログ通信 編集部 大矢靖之 持田泰 ノーベル賞は狙っていたのか?─関連作刊行のいきさつ ─ノーベ

    あらかじめノーベル賞を狙っていたのか?早川書房の出版戦略を聞く カズオ・イシグロ担当編集者山口晶さんインタビュー後編 | ブクログ通信
    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2017/11/11
    “ノーベル賞でこんなに反応するのは東アジアの国だけです。中国、韓国、日本くらいで、イギリスの人はけっこうドライですね。”
  • ノーベル賞受賞の舞台裏!一瞬で枯れた在庫!?早川書房で起きた大騒動に迫る!カズオ・イシグロ担当編集者山口晶さんインタビュー前編 | ブクログ通信

    こんにちは、ブクログ通信です。 2017年ノーベル賞が発表になってから1月がたちました。今回、多くの人に衝撃を与えたのはやはり文学賞でしたね。カズオ・イシグロさんはいまだ関連報道が続いていて、書店でも毎日飛ぶようにが売れています。 ノーベル賞発表の日以降、文学賞だけでなく物理学賞や経済学賞の関連作も発刊していた早川書房さんは、たいへん大きな話題になりました。そんな早川書房さんについて、ノーベル賞発表以後に起きた大騒動、そしてなぜこんなにノーベル賞関連作を刊行していたのか、みなさん理由を知りたくないでしょうか? 今回「ブクログ通信」では、早川書房の編集者、山口晶さんへインタビューしました。インタビュー前編では、山口さんにノーベル文学賞発表当日以降の騒動を当事者として語っていただきました。そして受賞直後に書店で起きた大反響にどう対応してきたかも伺っています。 取材・文・撮影/ブクログ通信 編

    ノーベル賞受賞の舞台裏!一瞬で枯れた在庫!?早川書房で起きた大騒動に迫る!カズオ・イシグロ担当編集者山口晶さんインタビュー前編 | ブクログ通信
    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2017/11/11
    “早川書房が地道にやってきたから取れたんだっておっしゃってくれる人もいますけど、そういう所に因果を見ちゃいけないっていうのが行動経済学の教えなので”
  • 【おくやみ】毛利子来さん逝去─弱い立場の子供、そして母親を尊重した小児科医「たぬき先生」 | ブクログ通信

    2017年10月26日、小児科医の毛利子来さんが慢性心不全で逝去。87歳でした。心からご冥福をお祈りいたします。 毛利子来(もうり・たねき)さん(1929年11月27日 – 2017年10月26日) 千葉県生まれ。旧制岡山医科大学卒。医師になって大阪の診療所などで勤務したのち、1960年東京の原宿にて毛利医院を開業。育児教育相談に力を入れ、現在に至ります。著書は多数ありますが、主なものでは1987年に毎日出版文化賞受賞を受賞した、『ひとりひとりのお産と育児』。活躍は多岐にわたりますが、ルソーの教育論を範とした『新エミール』は文庫化され、気軽に手にとることが可能です。そして絵にも関わっており、人のからだの仕組みをやさしい語り口で説明する啓蒙的な絵、『ひとのからだ』、『ゲーとピー』の文章も担当しました。 弱い立場に置かれがちな子供のことを尊重しつつ、その目線から一貫して発言を続けまし

    【おくやみ】毛利子来さん逝去─弱い立場の子供、そして母親を尊重した小児科医「たぬき先生」 | ブクログ通信
  • 『不平等との闘い ルソーからピケティまで ((文春新書))』(稲葉振一郎)の感想(10レビュー) - ブクログ

    作品紹介・あらすじ 「ピケティが示した不平等の歴史的な展開を、さらに歴史的に俯瞰する。格差論の未来のために!」――『21世紀の資』共訳者・山形浩生氏 推薦フランスの経済学者トマ・ピケティによる大著『21世紀の資』が公刊されたのは2013年。その後、ノーベル経済学受賞者のスティグリッツやクルーグマンらの推薦もあって英訳から火がつき、瞬く間に世界的にベストセラーになりました。しかし、どうしてそのような大ブームになったのでしょうか?実は、すでに下地はできていたのです。高度成長を終えた先進国のなかでは、ピケティしかり、日の「格差社会」「大衆的貧困」ブームしかり、明らかに「不平等ルネサンス」とでもいうべき学問的潮流が起きていたのでした。それではいったいいつ、経済学者たちの「不平等との闘い」は始まったのでしょうか? 書では、ピケティ的な意味での「市場経済の中での不平等(所得や資産の格差)」に焦

    『不平等との闘い ルソーからピケティまで ((文春新書))』(稲葉振一郎)の感想(10レビュー) - ブクログ
  • 1