『プラトンと資本主義』『ハムレットの方へ』で衝撃的なデビューを果たし、その後も一作ごとに斬新な問題提起を行ってきた関曠野。 その長年に渡る思索を振り返って語り下ろす。さらに日本史についても、従来の見方に囚われない大胆な解釈を提示する。「フクシマ以後」を生きる日本人に贈る1冊。 はじめに――思想史とはいかなる作業なのか �第1章 ヨーロッパ史を問いなおす――矛盾と相克の歴史 �第2章 革命について――革命神話はどのように生まれ、伝播したか �第3章 民族主義という問題――「民族」観念の起源とその再生 �第4章 アメリカの世紀の終焉――グローバリズムの限界と平和の条件 �第5章 科学と社会――古代ギリシャの自然観と科学の再魔術化 �第6章 資本主義とは何であり、何が問題なのか――単なる経済現象ではなく、精神史的な問題 �第7章 貨幣の崇拝と通貨改革の思想――グローバル金融システムの支配からどう