現在、標準化作業中の「次世代SDカード」では、無線LANやNFCなどの搭載が検討されている。小型メモリカードのデファクトスタンダードは今後どう進化していくのか。SDカードの標準化団体「SD Association」のTechnical Committee共同議長が解説する。 SDメモリカード(以下SDカード)が出現してから10年。ノートPCからデジカメ、携帯電話、スマートフォンなど多くのモバイル機器に採用され、小型メモリカードにおける世界シェアは約90%を獲得するなど、事実上のデファクトスタンダードとなっている。そんなSDカードの将来を決定するSD Association (以下SDA)では、次世代規格の策定において無線LAN機能や認証機能を盛り込み、ホームネットワークやクラウドコンピューティングへの対応を図ろうとする動きが現実味を帯びてきた。そこで本稿では、SDAで進められてきたSDカー