ArmにてIoTサービスグループを統括するDipesh Patel(ディペッシュ・パテル、写真左)氏と日本法人のアーム代表取締役社長 内海弦氏(写真右) エレクトロニクス業界においても「IoT」は大きな意味を持つといわれているが、IoTの目指すところはサービス(体験)の提供であって、「どのように実装するか」はそのサービス(体験)に依存するところが大きい。しかしながら、デバイス開発の側からすれば不確定要素が多すぎては要件定義すらままならない。 組み込みシステムにおいて大きなシェアを持つArmは近年、コアIPの提供だけではなくIoTに関する取り組みに注力している。同社でIoTサービスグループを統括するDipesh Patel(ディペッシュ・パテル)氏が来日し、IoTにおける現状の課題と同社が提案する解決案について語った。 IoTには3つの課題がある パテル氏は資料をひもときながら「2025年ま
ARMは、米国のシリコンバレーで開催した「ARM TechCon 2017」で、ゲートウェイ向けの「Mbed Edge」を発表した。 「Mbed」をゲートウェイ対応に拡張 ARMは、同社のIoT(モノのインターネット)デバイスプラットフォーム「Mbed」を拡充し、IoTゲートウェイ向けモジュールフレームワークを搭載した「Mbed Edge」を発表した。これによりARMは、IoTソフトウェアおよびサービス分野への参入に向け、大きな一歩を踏み出すことになる。 ARMは今回の取り組みにより、まずは基本的なプロセッサの機能を高め、そしてゲートウェイ分野に強みを持つIntelの「x86」に対する競争力を強化し、さらに安全鍵を供給するという新しいビジネス分野を拡大していくという、3つの目的を達成していきたい考えだ。 ARMによると、同社にとって初となるMbed Edge製品は、プロトコル変換モジュール
わが子の安全を見守るはずのベビーモニターが、不正アクセスによって外部からの監視装置に変わる可能性があることが研究で明らかになり、同種の機器のセキュリティーに対する信頼が大きく揺らいだ。ソフトバンクグループが昨年買収し、モノのインターネット(IoT)関連の半導体設計を手掛けるアーム・ホールディングスは、問題を解決する提案を公表した。 アームはIoT機器のセキュリティーフレームワークを開発し、これが広く採用されれば、信頼感の向上や販売の促進に役立つと期待される。 同社IoTデバイス・グループのセキュリティーディレクター、ロブ・クームス氏はインタビューで、「多くの企業と話をしたが、反応はすこぶる良い。幅広い業界の支持が得られると確信している」と語った。 IoTとは産業機器や街路灯、車、家電など日常的に使う機械や製品をコンピューターネットワークと接続し、「スマート化(情報処理・管理能力を搭載した高
「業界最小」の消費電力でセキュリティも、サイプレスがIoT向け「PSoC」を投入:組み込み開発ニュース サイプレスセミコンダクタは、ウェアラブル端末や家電など幅広いIoTデバイスに向けたMCUアーキテクチャ「PSoC 6」を発表した。デュアルコア搭載で、動作周波数を切り替えることで消費電力を柔軟に低減する。静電容量タッチボタンや、ハードウェアベースのセキュリティの搭載にも対応している。 サイプレスセミコンダクタは2017年3月13日(現地時間)、ウェアラブル端末や家電など幅広いIoT(モノのインターネット)デバイスに向けたMCUアーキテクチャ「PSoC 6」を発表した。「ARM Coretex-M4」「ARM Coretex-M0+」のデュアルコア搭載で、動作周波数を切り替えることで消費電力を柔軟に低減する。また、低消費電力の40nmプロセスを採用している。 無線通信機能はオプションで、P
印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます IntelがARMと提携し、ARMプロセッサを製造するという。これにより、Intelのファウンドリ事業は大きく成長するものと期待される。 両社は米国時間8月16日、カリフォルニア州サンフランシスコで開催中の「Intel Developer Forum(IDF)」において提携を発表した。その中核には、ARMの「ARM Artisan」フィジカルIPソリューションが据えられ、Intelのカスタムファウンドリ事業の一環として、ARMの知的財産(IP)に基づくモバイル機器向けやIoT向けのチップが製造されるようになる。 Intelは最近、減速するPC市場に対応するとともに、データセンターやIoTに注力するための事業再編を実施した。アナリストらは
印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます モノのインターネット(Internet of Things:IoT)とコネクテッドデバイスに関しては、統合的なサイバーセキュリティ規格が存在せず、そのことが原因で、産業用ネットワークや企業ネットワーク、ホームネットワークに甚大な被害をもたらす可能性のあるセキュリティ侵害が発生するおそれがある。 センサから自動車、医療用機器まで、膨大な数の各種デバイスが既にインターネットに接続されている。Gartnerの試算によると、毎日550万台の新しい「モノ」がインターネットに接続されているという。現在50億台以上のデバイスが接続されており、その数は2020年までに200億台に達する見通しだ。 しかし、IoTデバイスのセキュリティに適用される規格は存
「10分でARMの世界へ」――ARMアーキテクチャでの製品開発を支援する開発キット:アドバンテック ARMスターターキット アドバンテックは、ハードウェア設定からアプリケーション検証開始までわずか10分で実施できる、組み込み開発者向け「ARMスターターキット」を発表した。 アドバンテックは2016年5月10日、ARMアーキテクチャでの製品開発を支援する組み込み開発者向け「ARMスターターキット」を発表。同キットを使用することで、組み込み開発者は、ARMベースのプラットフォームとアプリケーションを迅速に稼働させることができるという。 同キットには、メインボード、パネル、I/Oボード、ケーブル、電源アダプターなどのハードウェア一式と、Linux、AndroidおよびQTソースコード、検証用スクリプト、サンプルコードなどのソフト開発環境一式が含まれる。 近年、IoT関連機器の開発において、ARM
世界のエレクトロニクス企業が熱い視線を送るIoT(Internet of Things)市場(図1)。市場予測では、2020年には数兆米ドルといった極めて大きなビジネス規模に成長するという見方が多い。将来性は極めて高い。 IoTシステムを構成する上で欠かせないのは、数多くのセンサ・ノードだ。センサ・ノードを多くの場所に取り付けて、ある物理量(データ)を検出し、無線(ワイヤレス)通信技術を使ってクラウド・コンピュータに送る。集約したデータをクラウド・コンピュータで処理することにより、多くの有益な情報を得るという仕組みである。どのようなデータを集めて、どのような情報を手に入れるのか。そのアイデア次第で、さまざまな新しいサービスやビジネスが生まれると期待されている。 従って、センサ・ノードには、センサで検出したアナログ信号をデジタル信号に変換する機能や、検出データをデジタル処理する機能、データを
アマゾン、スマートホーム端末向けの自社開発プロセッサを発表 2016.01.08 Updated by WirelessWire News編集部 on January 8, 2016, 12:44 pm JST アマゾン(Amazon)が米国時間6日、ARMベースのスマートホーム端末向けプロセッサを発表。アマゾンの半導体市場への参入として複数の媒体でこの話題が採り上げられている。 今回アマゾンが発表したのは、同社が昨年1月に3億5000万ドルで買収していたアンナプルナ・ラボ(Annnapurna Labsm、本社イスラエル:以下、アンナプルナ) で設計開発されたARMベースの低消費電力プロセッサ。この「Alpine」シリーズのプロセッサは、Wi-Fiルーターやメディアストリーミング端末、データストレージ(NAS)端末、その他のスマートホーム端末などへの搭載を想定したもので、すでにアスース(
ARMが正式発表したIoT(Internet of Things)プラットフォーム「mbed OS」は、同社の本格的なIoTへの取り組みとして注目の存在だ。来日した同社幹部にmbed OSの狙いと詳細を聞いた。 英ARMがカンファレンス「ARM TechCon 2014」(米サンタクララ 2014年10月1~3日開催)で正式に発表した、IoT(Internet of Things)プラットフォーム「mbed OS」。組み込み業界で大きな存在である同社による、本格的なIoTへ取り組みとあって、大きな注目を集めている。来日した同社IoTビジネスユニット テクノロジ担当ディレクタのMikko Saarnivala氏にmbed OSの狙いと詳細を聞いた。 さまざまなデバイスがインターネットにつながること(モノのインターネット)で、大きな変革が起きる――。これはIoTを語る際に頻出するフレーズだが、
英ARMは2014年10月1~3日の3日間、同社の取り組みを紹介するカンファレンス「ARM TechCon 2014」を開催した。内容は多岐に渡るが、ここでは「mbed OS」「TSMCとの10nmプロセス協業」などのトピックを紹介したい。 2014年10月1~3日の3日間、英ARMは米サンタクララのSanta Clara Convention Centerにて同社の取り組みを紹介するカンファレンス「ARM TechCon 2014」を開催した。ここで公開された内容は多岐に渡るが、この前編では基調講演の中から3点ほどトピックをご紹介したい。 300億個のデバイスをつなぐ「mbed OS」と「mbed Device Server」 ARMはCEOが現在のSimon Segars氏に変わってから、より一層「IoT(Internet of Things)」の分野に舵を切り始めたが、IoTというの
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く