【武漢(中国湖北省)=加藤隆則】1911年10月10日に起きた辛亥革命100周年を記念して、最初の武装蜂起があった湖北省武漢に辛亥革命博物館が完成し、8日、式典が行われた。 同革命に関する博物館としては中国で最大。15日から一般に無料開放される。 博物館は、当地の革命軍政府跡近くに約4億元(約48億円)を投じて建てられ、建築面積は2・2万平方メートル、展示面積は6800平方メートル。中華民国政府の外交官礼服、勲章や写真など計約1400点を展示している。 アヘン戦争や日清戦争によって列強の侵略を受けた清朝を打倒し、アジア初の民主政権を樹立した辛亥革命の歴史的意義を強調する一方、宮崎滔天や梅屋庄吉など、同革命を主導した孫文を支えた日本人も紹介されている。監修に加わった馮天瑜・武漢大歴史学部教授は「日本の民間人が長期間、真剣に孫文を支持したことは、革命に重要な役割を果たした」と評価した。