TOTOが昨年8月に開設したトイレの博物館「TOTOミュージアム」(北九州市)の来館者数が、15日に10万人を突破した。目標は当初1年間で2万人だったが、歴代のトイレが集まるユニークな展示が話題を呼び、1年あまりで5倍の人が訪れた。 TOTO本社敷地内にあるミュージアムには、国内初の洋式水洗便器(複製)を始め、トイレや浴槽、キッチンなど約950点の展示が並ぶ。来館者は小学生から高齢者まで幅広く、10万人の半数は福岡県外からで、関東や関西からも訪れるという。 製造業が集まる北九州市では、市や経済界が地元の工場見学などで観光客を呼び込む「産業観光」を推進している。北九州商工会議所の担当者は「休日には難しい工場見学に比べ、TOTOミュージアムは多くの人が気軽に行ける。北九州を知ってもらうのに大きな弾みになる」と話す。(高橋尚之)
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