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ブックマーク / dain.cocolog-nifty.com (10)

  • 日本SF傑作選『さよならの儀式』

    SF成分が足りてないので[読書会@さよならの儀式]の課題図書を読んで、大満足&大満喫。サイエンス・ファンタジーから、すこし不思議まで、2013年は豊作大漁の当たり年だったんだね。出せば売れる定番作家から、出たばかりの(ただし傑作ぞろいの)新人まで、がっつりSFが読める。 いわゆる大御所のソツのない仕事ぶりは、よく言えば安定感、悪く言うと陳腐寸前で、懐かしいSFネタを現代風味にアレンジする。やたら親切に世界設定を語りだす地の文だけでお腹一杯になる。『皆勤の徒』や『シドニアの騎士』で、「最近のSFは説明しない」がデフォだと鍛えられている人には、逆に新鮮かも。いかにもSFらしい設定よりも、そのネタの「説明の仕方」のギャップが面白いのだ。 つまりこうだ。執筆者の年齢が上になればなるほど、「ロボット」や「タイム・パラドクス」といった、分かりやすいラベルが目に付く。その結果、一冊のアンソロジーの中に、

    日本SF傑作選『さよならの儀式』
    shintya1228
    shintya1228 2014/10/17
    日本SF傑作選『さよならの儀式』  SF成分が足りてないので[読書会@さよならの儀式]の課題図書を読んで、大満足&大満喫。サイエンス・ファンタジーから、すこし不思議まで、2013年は豊作大漁の当たり年だったんだね。
  • 大学教師が新入生に薦める100冊

    ドカ読み上等!若さに任せて読みふけろ、読むべきを読み干すべし。 このリストは、以下の4500冊超の中から、読むべき100冊を選んだもの。だから、「大学新入生に薦める」というより、若かったわたしに読ませたいリストであり、もう若くないわたしが読むべきリストなのだ。しょうもない新刊ばかり追いかけて踊らされているわたしの目を覚まし、叱咤激励するリストなのだ。 書籍『東大教師が新入生にすすめる』文藝春秋編 書籍『東大教師が新入生にすすめる<2>』文藝春秋編 書籍『教養のためのブックガイド』小林康夫ほか 書籍『大学新入生に薦める101冊の』広島大学101冊のプロジェクト編 書籍『大学新入生に薦める101冊の 新版』広島大学101冊の委員会編 書籍『必読書150』柄谷行人ほか サイト[東京大学 学科別 分類による推薦図書] サイト[は脳を育てる 北大教員による新入生への推薦図書] TV番

    大学教師が新入生に薦める100冊
    shintya1228
    shintya1228 2014/10/17
    大学教師が新入生に薦める100冊  ドカ読み上等!若さに任せて読みふけろ、読むべき本を読み干すべし。 Tags: feedly, ifttt, recently read, saved for later from Pocket July 07, 2014 at 01:19AM via IFTTT
  • まどマギガン=カタからゲーデルまで「嘘と虚構」のスゴ本オフ

    オススメを持ち寄って、まったり熱く語り合うスゴオフ。 今回は(というより今回も!)大漁豊作の会だった。「嘘と虚構」のテーマにて、映画ゲームなど、オススメ作品が紹介されるのだが、直球、変化球、魔球、その発想はなかった…!! と絶句する多数。しかも「嘘と虚構」どんぴしゃで今のいま熱すぎるお話をうかがった。ここに書けないsensitiveなネタだけど、結論だけは強調しておく。「世の中には、息を吸うように嘘を吐く人がいる」ってね。 ご参加いただいた皆様、サポートいただいた方々、ありがとうございます。次回6/21(土)のテーマは「闇」、ダークネスでダークサイドな作品を募集いたしますぞ。[facebookスゴオフ]をどうぞ。当日のtweetまとめは、[スタニワフ・レムからまどマギ、マトリックス、そしてあの事件の真相まで。「嘘と虚構」のスゴオフ]をどうぞ。カーリルの全リストはこれ→[スゴ

    まどマギガン=カタからゲーデルまで「嘘と虚構」のスゴ本オフ
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    shintya1228 2014/05/28
    まどマギガン=カタからゲーデルまで、「嘘と虚構」のスゴ本オフ  オススメを持ち寄って、まったり熱く語り合うスゴ本オフ。 Tags: from Pocket May 28, 2014 at 01:59PM via IFTTT
  • 『虚数』はスゴ本

    「ないもの」によって今・ここ・わたしを、新ためて知る。とりうる未来を仮定して、そのの「まえがき」を集めたものが書になる。新刊のフィクション漁るより、40年前のメタフィクションで、「新しい目」を持つ。「発見の旅とは、新しい景色を探すことではなく、 新しい目を持つことなのだ」は、読書の遍歴でも正しい。 だから、『虚数』を「ないもの」というよりも、むしろ「今はないもの」と捉えなおすことで、より今・ここ・わたしをメタ的に説明する試みになっている。同様に、虚数 i を虚構(invention)ではなく、むしろ想像の(imaginary)数とすることで、実数では説明できない世界をメタ的に捉えなおすことに似ている。しかも、スタニスワフ・レムの描いた世界線は今・ここと重なっており、目眩しながら焦点あわせながら読むのが愉しい。 たとえば、レントゲンのポルノグラフィー『ネクロビア』。セックスする人々の姿を

    『虚数』はスゴ本
    shintya1228
    shintya1228 2014/05/03
    『虚数』はスゴ本  実在しない本の序文集。  「ないもの」によって今・ここ・わたしを、新ためて知る。とりうる未来を仮定して、その本の「まえがき」を集めたものが本書になる。新刊のフィクション漁るより、40年
  • 科学を伝える技術『サイエンスライティング』

    科学報道に不満がある。 リスクを極端に誇張したり、特定の団体を槍玉にあげつらうことに一所懸命で、エビデンスベースの話がない。新理論や新発見の解説をスルーして、それを成した人ばかりに焦点を当てる。不正確な報道を流布した挙句、訂正しない(わたしが気づかないだけ?)。俺様ストーリーに沿わない主張は、学会内の反対派を持ち上げて潰そうとする(バランスをとるつもり?)。 かくしてネット越しに海外ソースを確かめるのがデフォルトになる。さもなくば、雑誌や書籍といった「形」になったもので再検証するハメになる。日のことなのに、海外から確認するなんて、哀しいやら情けないやら。では、BBCやNatureといった大御所の欧米ならさぞかし見習うものがあるんじゃないかと手にしたのが、書だ。 書は、第一線で活躍するサイエンスライターたちが、自らの知見を伝える実践的ガイドブックだ。いわゆる科学記者に限らず、TVの科学

    科学を伝える技術『サイエンスライティング』
    shintya1228
    shintya1228 2014/04/18
    科学を伝える技術『サイエンスライティング』  科学報道に不満がある。  リスクを極端に誇張したり、特定の団体を槍玉にあげつらうことに一所懸命で、エビデンスベースの話がない。新理論や新発見の解説をスルーし
  • デザインの科学『インタフェースデザインの心理学』

    「ファミコン『ドラゴンクエストIV』のパッケージイラストの主役が、一番小さく描かれているのに、最初に目に入ってくるのはなぜか」 これについて、中村佑介氏の解説が目鱗だ→【イラストの見栄えが良くなる】中村佑介先生の公開講座が凄い!。来は目立たせたいもの(主役)を大きく描くのが原則だが、彩度とコントラストを増やすことで、見やすい画面作りをしているという。 だが、もう一つ、このデザインには「主役」を主役たらしめるテクニックがある。それは以下の通り。 1. 人は、人の顔に一番興味を持つ 2. 人は、画面の中で、顔を最初に見る 3. 人は、画面の顔の視線の先に注意を向ける この原則を知ったのが、書だ。人はどのように認知し、判断し、行動し、そしてエラーを引き起こすのかについて、ウェブやアプリのデザイナー向けに、「100の指針」という形でまとめたもの。 「嘘のレベルは伝達手段で変わる」や、「読むと理

    デザインの科学『インタフェースデザインの心理学』
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 死を忘れないための3冊+

    いずれ死ぬときを思い浮かべて、いまを生きる。これがむずかしい。 「死を忘れるな」と思い刻んだつもりでも、毎日に追われていると、この日が尽きることを忘れる。は買っただけで満足し、欲しいモノを追い求め、毎日あくせくしている割には充実からは遠い。いつか来る「死」からは目を背ける――わたしのことだ。 "Memento mori" は、「死を忘れるなかれ」と訳されるが、LifeHack的に言い代えるなら、「未来の死を思い起こす仕組みをつくり、定期的にくりかえせ」だね。そんな場合に効いてくる映画をご紹介。余命を自覚した人からのメッセージは、文字通り最後のレッスンとなる。定期的にこのレッスンを受けることで、自分の死を、翻っては生を意識することができる。 1時限目 「最後の授業 ぼくの命があるうちに」 2時限目 「モリー先生との火曜日」 3時限目 「冷蔵庫のうえの人生」 課外授業 「死ぬまでにしたい

    わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 死を忘れないための3冊+
  • 辛い日常に効く『見上げれば星は天に満ちて』

    浅田次郎が選んだ、ぜんぶ「あたり」のアンソロジー。心がへこたれたとき、一編二編と読んで蓄熱したい。 リアルが辛いときには、そこから少し離れてみる。わが身をもって得たコツだが、これがなかなか難しい。ともすると濁った感情やぐるぐる思考にロックインされ、「そこ」から離れることすら思い至らない。そんなとき効くのが短編、しかも極上のやつ。 なにしろ、森鴎外や井上靖、谷崎潤一郎といった達人ばかりなので、一行目から引き込まれる。一頁目に入れたら、あとは安心して委ねていけるクオリティ。リアルを(ちょっとだけ)逸脱できる。しかも、いわゆる文学ブンガクを目指しているのではなく、浅田次郎が「心に深く残った作品」としてエンタメ性の高いものを挙げているので、肩肘張らずに読める。 知ってたつもりの作家に、こんな珠があったとは……驚くことしきり。もちろんわたしの不勉強なのだが、嬉しい再発見が得られる。川端康成の『死体紹

    辛い日常に効く『見上げれば星は天に満ちて』
  • 大学教師が新入生にすすめる100冊

    恒例の100冊リスト。 ただし、これまでの趣向を外した。「ベスト100ランキング」は楽しいが、変わりばえしない。毎年似たような「ベスト100」をヒネり出すのも飽きた。ホントのところ、「大学新入生」と銘打っているものの、わたしのためのブックリストなのだ。読んできたやつ、未読のやつ、読みたいやつを抽出したりふり返るためのきっかけなのだから。 だから、今回はランキングをしない。母体のリストは、「大学教師が新入生にオススメする」なんだけれど、そこからの選出はわたしの手になるもの。今までのリスト作成の過程で知り合えたものや、「読まねばリスト」に追加したもの。積読山に刺さったまま、課題と化しているものを中心に100挙げた。 もちろんこの100冊を参考にしてもいいし、母体リストから自分専用の一覧を作ってもいい。母体のリストは三千弱になるが、元となったのは、以下のリスト。ブックガイドは多々あるが、「大学

    大学教師が新入生にすすめる100冊
  • 10ドルの大量破壊兵器「AK-47」がもたらした世界

    「こうと分かっていれば、自分は時計職人にでもなるべきだった」 アインシュタインのこの言葉を思い出す。自分の研究の"成果"である原子爆弾がもたらした惨事を知ったときのセリフだ。ミハイル・カラシニコフは、自分がつくったAK-47について、こう語っている。 「わたしは自分の発明を誇りに思っている。しかし、それがテロリストたちに使われているのが哀しい。人びとが使えて、農民の助けになるような機械を発明すればよかった。たとえば芝刈り機のようなものを」 単純な構造のため誰でも扱え、めったに故障せず、きわめて安価なアサルト・ライフルAK-47。この突撃銃は、戦争の形態から世界のパワーバランスまで変えてきた。累計一億挺以上つくられてきたAKの構造と、世界に蔓延していく様を、(悪い意味での)ジャーナリスティックに描いている。「アフリカクレジットカード」と呼ばれるほどコモディティ化しており、人類史上最も人を殺

    10ドルの大量破壊兵器「AK-47」がもたらした世界
    shintya1228
    shintya1228 2014/03/01
    ちょっとずうつながった本の書評。
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