安倍政権の命運と尖閣はどちらが重い!? 日中首脳会談実現のために日本が犯した、取り返しのつかない"オウンゴール" 北京APEC(アジア太平洋経済協力会議)において、安倍晋三首相と習近平主席の日中首脳会談が実現した。これは主に、安倍首相側が切望していたものだった。 だが、日本がこの会談を実現させるために「失ったもの」は大変大きいと言わざるを得ない。 自国の主張を百パーセント通すことはあり得ないが 習近平主席は就任以来、一貫して次の2点を日本に要求してきた。 1.首相・外相・官房長官が靖国神社を参拝しない。 2.釣魚島(尖閣諸島)は中日双方が領土を主張する紛争地であることを日本が認める。 これに対し、安倍首相の主張は、以下の通りだった。 1.自分が靖国神社を参拝するかどうかは明言しない。閣僚には参拝に関して強制しない。 2.尖閣諸島は争う余地のない日本固有の領土であり、そこには領土問題は存在し