全国農業協同組合中央会(全中)は『農協の解体的改革を』について、その内容があまりにも一面的であり、かつ事実誤認が甚だしく、JAグループに対する読者・国民の誤解を招きかねない内容となっており、とうてい看過できないとし、主要な部分の記述について事実誤認を指摘し、抗議するとともに、正しい認識を持つよう私に強く求めてきました。本稿では、『農協の解体的改革を』本文とこれに対し指摘された「事実誤認」(全中の指摘)とこれに対する私のコメントを示すこととし、今後の"農協改革"と"農政改革"に関する健全で国民的な議論の進展に資することとしたいと考えます。 農協を非難することが私の目的ではありません。日本農業がこれまで衰退した原因は農政にも農協にもあると思います。過去の反省がなければ、農協の再生も農業の再生もないと思います。農業再生のあり方について、農協関係者の方々そして食料と農業に関心を持つ全ての方々ととも