自身の学びの意味も合わせて、実践的な教えである論語をビジネスに活かす方法を取りまとめており、今回は第2弾としてリーダーシップのあり方を考えてみた。 なお前回の投稿はこちら。 lightingup.hatenablog.com 論語に「民は之を由らしむべし。之を知らしむべからず」という言葉がある。 子曰、民可使由之、不可使知之。 民は之を由らしむべし。之を知らしむべからず 民にすべてを教えることは難しく、信頼させるべきである、という意味だ。 少し補足すると、はじめの「べし」は命令、後半の「べからず」は不可能的推量と断定を一にした意味の助詞で禁止の助動詞ではないのだが、「知らしむべからず」を誤訳して「民に詳細を教えるべきではない」「教える必要はない」と理解している人もいるが、それは間違いである。 安岡正篤はこの言葉について次のように語っている。 民衆は利己的で目先のことしかわからないから、爲政