人々の買い物行動がより“瞬発的”になってきていると感じることはありませんか? 知ったばかりの商品を衝動的に買う人が増えており、かつてのブランディングセオリーが通用しなくなってきています。背景には、スマホの普及などで 24 時間すべてが買い物のタイミングになったことがあります。空き時間にスマホを見て瞬間的に買いたい気持ちになり、商品を見つけた瞬間に買い物を終わらせる、といった消費行動が広まっているのです。 Google はこうした行動を「パルス型消費行動」と呼び、従来のような「ジャーニー型消費行動」と区別しました。生活者の買い物行動を観察することで浮かび上がってきた「その人なりの一貫性」を分析し、企業がいかに対応すべきかを全 4 回の連載で考察しました。 その 1:買いたくなるを引き出すために「パルス消費」を捉えるスマホの普及などにより、いつでもどこでも買い物ができるようになり、金額ベースで