IIJは、2024年2月7日、ダークパターンやCookie利用における法規制や企業対応をテーマとしたセミナーを開催した。 インターネットが日常生活に必要不可欠で、当たり前に使用するツールとなった現在、消費者は、個人情報を窃取されたり、意図に反した行動を取らされたりしないよう、常に注意しなければいけなくなった。一方で、サイトやサービスを運用する企業側が、プライバシー規制の厳格化と相まって、配慮すべきトピックとなっているのが「ダークパターン」および「Cookieの利用」だ。 本記事では、国内外のダークパターン規制および具体例を紹介するセッションと、ヤマハ発動機やライオンのサイト担当者が登壇したCookieバナー実装がテーマのパネルディスカッションの様子をレポートする。 国内外のダークパターン規制事情、日本でも特定分野やケースで法令違反となることも まずは、「欧米でのダークパターン規制の動向と日
Metaは2023年7月6日に、当時Twitterという名称だったXの対抗馬と目されるSNSアプリ「Threads」をリリースしましたが、プライバシーの不透明さにより記事作成時点でもEUでの公開が実現していません。そんなThreadsを開発したMetaや、アプリの配信をApp Storeで承認しているAppleのプライバシー慣行の問題点について、デザインに関する情報や知識を発信している「Growth Design」がわかりやすいスライド資料にまとめて解説しました。 Apple vs Meta: The Illusion of Privacy https://growth.design/case-studies/apple-privacy-policy 上記URLにアクセスしたのが以下。右下のボタンかキーボードの右矢印キーで次のページに移ることができます。 Growth Designの共同設
Googleはインターネット上でユーザーが何を買い、どんなウェブサイトを閲覧したのかなどの情報を追跡するサードパーティーCookieに代わるユーザーの行動を追跡するための仕組みとして、「Topics API」を導入しました。Topics APIは2023年7月にリリースされたGoogle Chrome 115から利用されているのですが、これは手動で簡単に無効化することが可能ということで、その手順をチェックしてみました。 How to disable Chrome’s new targeted ad tracking - The Verge https://www.theverge.com/23860050/chrome-ads-topics-sandbox How to Disable Google Ad Tracking in Chrome's Privacy Sandbox https
[レベル: 中級] Apple 製ブラウザの Safari がバージョン 17 で実装する Link Tracking Protection では、Google アナリティクスの UTM パラメータは削除対象に入らないようです。 Link Tracking Protection とは Link Tracking Protection(リンク トラッキング プロテクション)とは、リンクの URL に付けられているトラッキング用パラメータを削除する機能です。 iOS/macOS の次のアプリで機能します。 メッセージ メール Safari 17 のプライベートブラウジング これらのアプリ内リンクをユーザーがクリックしても、付加されたトラッキングパラメータが削除された URL でリンク先に移動するので計測できなくなります。 Link Tracking Protection の目的は、想像できるよ
Appleが「健康データ」のプライバシー保護にこだわる真の理由:独占インタビュー!(1/3 ページ) Appleが新しいCMを公開した。タイトルは「iPhoneのプライバシー|待合室」だ。 「またプライバシーのCM?」と思う人がいるかもしれない。しかし、今回は少しアングルが違う。「健康データ」のプライバシーがテーマなのだ。 「どこが違う?」「興味がない」という人も多いだろう。しかし、「健康データ」のプライバシーは医療を発展させ、世界の人々がより健やかに暮らせる未来の実現にも極めて重要だ。Appleは、この重要な「健康データ」のプライシーを守るべく、どんな取り組みをしているか詳しく紹介するホワイトペーパーも同時に公開した。 そのタイミングで、Appleで臨床チームのシニアマネージャー、つまり健康データ活用の責任者であるローレン・チャン(Lauren Cheung)博士と、同じくAppleのプ
第1 はじめに 前回の記事で大規模言語モデル(LLM)に関するビジネスは3つのレイヤーに分けると理解しやすいというお話をしました。 このうち、レイヤー1は「大規模データセットや大規模言語モデルを自ら開発して公開・提供するレイヤー」です。 このレイヤーに関する最近の話題としては、自民党が公表したホワイトペーパー(案)や、OpenAIのサム・アルトマンCEO来日+日本への7つの提言などがありますね。 【関連リンク】 ▼ 自民党AIの進化と実装に関するプロジェクトチーム ▼ 来日したOpenAIのアルトマンCEO、日本へ7つの提案–自民党の塩崎議員が明かす 今回の記事は、このレイヤー1に取り組む際の法的な留意点について解説をしたいと思います。 レイヤー1に関する論点の全体構造は以下のとおりですが、全部を解説するとボリュームが大きくなりすぎるため、とりあえず最も良く問題となる①に絞ります。 ① デ
2月に筆者が執筆した記事「Appleにマイナンバー搭載を要請しつつ安全性を下げる規制強要の矛盾」は大きな反響を呼んだ。記事への反響で、多くの人々がスマートフォンが自分のプライベートな情報を安心して預けている道具であり、誤った政策でその安全性が脅かされる可能性に困惑していることが分かった。 記事の掲載から1カ月以上が経ったところで、政府も動きを見せてきた。 3月には「デジタル市場競争会議」の作業部会が、非公開でGoogleを呼び聞き取りを行った旨が朝日新聞や日本経済新聞によって報じられた。4月5日には、それに続いてAppleの担当者にも聞き取りが行われた旨が朝日新聞によって報じられた。 記事では「年内にも最終報告書」と、年末までかけてじっくりと検討を行うことを匂わせる書き方になっている。もし、この通りだとしたら、これは大きな前進だと思う。 本稿では、最新の報道を受けての筆者の見解と、前回の記
「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。 そう自信を持って言える人は多くないだろう。スマホに関するプライバシーリスクはあまりに多様で、多くの人は『このぐらいでいいかな』という折り合いをつけて利用してることと思う。かく言う、私だってそうだ。 急速に進化したテクノロジーと、新たに発生したリスク 2007年にiPhoneが登場し、それを追ってAndroidスマートフォンが発売され、メール、ウェブブラウザ、SNS、地図閲覧、決済……など、さまざまな機能が搭載された。便利になったのは良いことだが、そのすき間から収益を得ようという輩が、いろいろと策を弄してワナを貼るようになった。 その中には、非合法
※本サイトは、アフィリエイト広告および広告による収益を得て運営しています。購入により売上の一部が本サイトに還元されることがあります。 Appleが、毎年1月28日に行われるプライバシーの尊重とデータの保護への信頼を確保することをテーマとして行われている国際的な取り組み「データプライバシーデー」を記念して、Today at Appleの新プログラムとして「スキル:iPhoneでプライバシーを保護しよう」を開始しました。 このプログラムでは、iOS のプライバシー保護の機能を知識として得ることで、プライバシー保護の選択肢を増やすことを目的としています。プライバシーの保護は個々人の問題であり「これをすればok」という模範解答が無い問題。知識を得た上で、ニーズに合わせた個々人に最適化された設定をする必要があります。 まずは、iOSにおけるプライバシーの基礎について。 iOS を開発している App
ホーム記事 AppleあなたのiPhoneのプライバシー設定はどうなってる?Today at Apple「スキル:iPhone上でのプライバシーを自己管理する」取材リポート AppleあなたのiPhoneのプライバシー設定はどうなってる?Today at Apple「スキル:iPhone上でのプライバシーを自己管理する」取材リポート2023.01.28 1月28日はデータプライバシーの日。この日に合わせて世界中のApple Storeで新しいToday at Appleのセッション「スキル:iPhoneでプライバシーを保護しよう」が開催された。今回初日にApple丸の内で行われたこのセッションを取材することができた。 このセッションでは、iPhoneのプライバシーやセキュリティーについて設定を確認しながら、どういった情報が保護されているのか、何を設定できるのかを学んでいくことができる。 i
4月12日(現地時間)、米ワシントンD.C.で「IAPP Global Privacy Summit 2022」が、Appleのティム・クックCEOによる基調講演で開幕した。IAPP(International Association of Privacy Professionals)は、2000年に設立された非営利の協会で、包括的なグローバル情報プライバシーコミュニティーの1つだ。プライバシーに関する専門職を世界的に定義、促進している。 米ワシントン D.C.で開催中の「IAPP Global Privacy Summit 2022」の基調講演に登壇するAppleのティム・クックCEO 昨今のITサービスは「サービス」ではなく「非常事態」 クック氏は、冒頭のあいさつを終えた後、「プライバシーを守る戦いは簡単ではないが、私たちの時代の最も重要な戦いの1つ」と話を始めた。 「私たちはテクノロ
基本的考え方 個人情報保護委員会では、当ウェブサイトにおいて提供するサービス(各種の情報提供、御意見の受付 等)の円滑な運営に必要な範囲で、当ウェブサイトを利用される皆様の情報を収集しています。収集した情報は、利用目的の範囲内で適切に取り扱います。 収集する情報の範囲及び利用目的 当ウェブサイトでは、インターネットドメイン名、IPアドレス、当ウェブサイトの閲覧等の情報を自動的に収集します。このうち、クッキー(サーバー側で利用者を識別するために、サーバーから利用者のブラウザに送信され、利用者のコンピュータに蓄積される情報)は、当ウェブサイトが提供するサービスを円滑に実施するための限定的なものであり、個人情報は一切含みません。 (1)において収集した情報は、当ウェブサイトが提供するサービスを円滑に運営するための参考として利用します。 ウェブサイト上の各コーナー等において収集する情報の範囲及び利
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