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『紳竜の研究』というDVDがある。そう、漫才の紳助・竜介の紳竜だ。彼らの全盛期の演目をDVD化したものに加えて、紳助が、漫才師志望の吉本の後輩たちに対して、「プロの芸人とは何か」「売れるためには何が必要か」「どのようにして、自分の(芸人やタレントとしての)価値を上げていくか」といったことについて講義した内容も入っている。この後者の中味が、大変面白い。 例えば、売れるために必要な「XとYの法則」というものが語られる。「競争の中で勝ち残り続けるには、『他とは違う自分独自の特色(=X)』と『世の中のトレンド(=Y)』を、どう合致させるかが大事。凡百の一発屋が消えていったのは、Yが変化しているのに気づかず、それに応じて、自分のXを進化させきらなかったから」──。まるで、企業の競争戦略そのもののような話が、具体例を交えて、実に説得力を持って語られる。 ちなみに、漫才の世界で勝ち上がる過程では、(当時
システム開発は,「ナイスショットを連発する」ことではなく,「ミスを最小限に食い止める」ことが大事です。では,どうすればミスを最小限に食い止めることができるのでしょうか。また,そこにおいて,ITアーキテクトの果たす役割とはどのようなものでしょうか。筆者なりの考えをまとめたいと思います。 複雑さがミスを生み出す 考える材料として,「ITシステム」を取り上げます。ITシステムを単純にとらえれば,入力された情報を加工した後で出力します。こうとらえると,システム開発という作業も同じようなものといえるでしょう。入力に当たるのは,顧客が考える“欲しいシステム”。それをプログラミングという加工を施し,実際に稼働するシステムという出力を作ります。 ただ,システム開発とITシステムでは,入力・加工・出力の複雑さに大きな違いがあります。ITシステムは,決められた入力情報を決められたルールで加工し,決められた出力
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