言葉や音に色が見える――共感覚の世界 2002年3月25日 コメント: トラックバック (0) AP通信 2002年03月25日 ワシントン発――われわれにとっては何の変哲もないページ上の白黒の文字や発音された言葉の響きが、頭の中では鮮やかな色彩となってほとばしるという人がいる。この人にとって、「two」は青、「2」はオレンジ、「3」はピンクで、「traffic」は青でもあり茶色でもある。 この人が持つ特殊な知覚は共感覚と呼ばれるもの。共感覚とは、ある刺激を受けたとき、本来の感覚に他の感覚が伴って生ずる現象で、印刷された言葉や数字が色となって感じられたり、香りが形を伴ったり、話し言葉が虹色に見えたりする。 共感覚者[共感覚を有する人]にとって、新聞はただの白と黒ではなく、全面に赤やオレンジ、青、ベージュ、ピンク、緑などの色が散りばめられたものに見える、と研究者たちは説明する。 「知覚に交替