はじめに 最近ではIaaSやPaaSを中核とする大手クラウドサービスが、それら以外にも数多くのメニュー、サービスを横並びに展開するようになりました。ここにはCDNやWAFが含まれることもあります。これらのクラウドサービスにおいて、CDNはさておき、WAFについてはあくまでも「オプション」的な立ち位置にあるものが多いようです。今回は個人的にこの「クラウドのオプション型」のWAFについて気になっている点を紹介します。 1. シグネチャ依存型が多い 大手クラウドサービスではメインとなる稼ぎ頭はIaaSやPaaS、あるいはデータベースのSaaS等であることが多いと思いますが、「一通りのサービスがこのクラウドだけで揃う」という点を重視しているのか、WAFという名目で、私から見るとあまり機能が充実していないものを提供しているケースがあります。そしてこれらはほぼ全てのケースでWAFの実装としてシグネチャ