昨年の10月6日、バルセロナはイニエスタとの契約延長を発表した。契約期間はイニエスタが望むだけ――。つまり生涯契約だ。 バルトメウ会長は誇らしげに笑顔を見せた。 「クラブ史上初めてのこと。異例の決定です。アンドレスはいまも続くバルサの一大成長期の一部であり、'03年からクラブに安定をもたらしてきた。毎年選手は入れ替わるけれど、アンドレスはずっとここにいた」 条件は毎年4月30日までに続行の意思をクラブに伝えること。わずか一言だけで、翌シーズンも自動的にバルサでプレーできるのだから、イニエスタも満足そうだった。 「破格の対応だ。とてつもなく名誉なことだと思う」 ところが去る4月27日、イニエスタは記者会見を開き、今季いっぱいでバルサを去ることを明らかにした。 今年で34歳となり、まもなく自分のパフォーマンスが落ちていく予感がある。自分にすべてを与えてくれたクラブのために、自分の最高のプレーが
![イニエスタのバルサ退団が正式決定。感動を呼ぶペップの惜別メッセージ。(横井伸幸)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c6b0899cb7902270de02f37879fd009ee8ebd4c8/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F0%2Ff%2F-%2Fimg_0fc792f3a15aa5f54be94076273eff58190848.jpg)