「朝の通勤通学時間帯、大手私鉄で最も速い列車は何か?」。これまでにこのテーマで、関東編(「朝」の首都圏大手私鉄、一番速い列車は何か)と関西編(「朝」の関西大手私鉄、一番速い列車はどれだ)、そして日本全国(全国大手私鉄「朝ラッシュ」最速運転ベスト20)と3つの記事を掲載してきた。 そこで今回は逆に、いちばん遅いノロノロ運転の列車はどれかを調べてみた。するとスピードの問題以外にも、興味深い側面が多く見えてきた。 「遅さ」に見える工夫もある 朝のラッシュ時には、鉄道各線はいや応なく膨大な数の乗客を運ばなければならない。線路を複々線、複々々線……と際限なく増やすことができれば、多くの乗客をより速くスムーズに各駅へと運ぶことが可能だろうが、そんなことはもちろん物理的に無理だ。 ならば、各駅停車と各種の優等列車を上手に組み合わせるしかない。そこに注目すると、各社のさまざまな工夫が見えてきた。 調査のル
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