座談会 日本アニメのメディア・エコロジー マーク・スタインバーグ+アレクサンダー・ツァールテン+門林岳史 記事構成:門林岳史 メカデミア・ソウルの風景 門林(以下TK):この座談会では、ハーヴァード大学のアレクサンダー・ツァールテンさん、コンコーディア大学のマーク・スタインバーグさんをお迎えして、「アニメーションの生態学」という小特集の一環として、日本のアニメの海外での研究状況について伺っていきたいと思います。ツァールテンさんは日本を中心とした東アジアの映像文化やメディア理論、スタインバーグさんは日本のアニメやメディア・ミックスを専門とされています。ツァールテンさんは、昨年ソウルで開催されたメカデミアという日本のアニメについての学会を主催しましたし、スタインバーグさんもこの学会に参加されていました。まずは、ソウルでのメカデミア会議およびその母体となっている研究誌『メカデミア』全般のことから